Amazonの売れ筋ランキングで常に上位に出てくるArkarTechの水色のヘッドセット(G2000)。以前から気になっていたので実際に購入し、レビューしました。Amazonで「ヘッドセット」と検索するとベストセラーのラベルがついています。人気メーカーのゲーミングヘッドセットの価格は約¥6,000〜¥42,000です。ArkarTech G2000の価格は¥2,960(2019年9月)で、人気メーカーと比較すると激安です(【2019年版】PS4ヘッドセット〜選び方とおすすめリスト〜)。
記事の内容
- 激安ヘッドセットはFPSでも使用できるのか?
- Astro MixAmpと組み合わせるとどうなる?
- 価格の違うヘッドセットと比較
1 ARKARTECH G5000ゲーミングヘッドセットを開封!
箱の外装はこのようになっています。
実際に開封するとヘッドセットはこのように包装されています。
ヘッドセットでは珍しく、プチプチとした気泡緩衝材に包まれています。(経費削減?3,000円のヘッドセットなのでしっかり梱包する必要はないという判断だろうか?)
内容物と価格
内容物一覧として下表のようにまとめました。
製品名 | ArkarTech G2000 |
ヘッドセット本体 | ◯ |
イヤーパッド | ビニール素材 |
パソコンケーブル | 3.0m(インライン音量とミュートコントロール付き) |
3極→3.5mm4極変換ケプラグ | 20cm |
取り扱い説明書 | ◯ |
中身を取り出した様子が下図の通りです。
ヘッドセット
ツヤのあるプラスチック素材です。
サイズを調整するスライダーはカタカタと音がなり(スノーボードのビンディングを付ける時のようなイメージ)、段階的に調整できる。
マイク
マイクは約15cmで跳ね上げることができます。取り外し、折り曲げはできません。
風防などは付属していないので、ボイスチャットで息が入らないように風防をつけたほうが良いです。
イヤーパッド
表面はビニールのような素材で中にスポンジのクッションが入っている。
厚みは約1.5cmある。
ヘッドパッド
イヤーパッドと同様にビニール素材にスポンジが入っている。
ヘッドバンドが柔らかく、このように曲げられる。側圧が弱いので頭が痛くなる心配はありません。
ケーブル
パソコンケーブル(音量調節・ミュート機能)
先端は3極の端子になっており、付属の変換ケーブルに接続(同じ色に接続、緑-緑、ピンク-ピンク)してPS4やNintendo switchに接続します。
イヤーカップが光る!
ケーブルにUSB接続の端子がついていますが、電源に接続するとイヤーカップとマイクが光ります。
重量について
ケーブルの重さが入らないように計測して310gでヘッドセットの中では軽量モデルです。
2 スペック・素材について
スペック
製品名 | ArkarTech G2000 | |
重量(ケーブル除く) | 310g(実測) | |
ヘッドフォン | ドライバ | 50mm |
周波数特性 | 20Hz〜20kHz | |
インピーダンス | 16Ω±15% | |
密閉型/開放型 | 開放型 | |
マイク | 指向性パターン | 全指向 |
サイズ | 6.0mm |
スペックはドライバが50mm、ヘッドフォンの周波数特性が20Hz〜20kHzのため人気メーカーの数万円のヘッドセットと差がありません。インピーダンスが16Ωと抵抗が少ないですが、ボリューム調整が可能なため問題ありません。
素材
素材はプラスチック、ビニールでした。材料にコストをかけていないため¥2,960という価格が実現できたと考えられます。
製品名 | ArkarTech G2000 |
フォーク | プラスチック |
ヘッドバンド | |
スライダー | |
イヤーカップ | |
イヤーパッド | ビニール |
ヘッドパッド |
3 ArkarTechについて
中国の広東省にある企業です。Amazonで評価の良いG2000をはじめとしたゲーミングヘッドセット、ワイヤレスイヤホン、スマートウォッチ、ワイヤレススピーカーなどの音響をメインに取り扱っています。価格が1万円以下の商品が多いので、興味がある商品をArkarTechで試してみる価値がありそうです。現在Amazonで購入できるのはヘッドセット、イヤホン、ヘッドホンハンガーです。ArkarTechのホームページでは「全世界送料無料」と記載されているため、直接購入しても送料はかかりません。
ArkarTechホームページ:https://www.arkartech.net/
4 実際に使用した感想~PS4でCall of Duty Black Ops4をプレイ~
着け心地
側圧が弱く、約310gで非常に軽いです。重さで首や肩が疲れることはない印象です。頭の大きさにもよりますが、私は面長なので耳の下が浮いてしまいました。そのため、没入感はありませんでした。特にコントローラーのL2、R2、スティックの押し込みが聞こえてしまう印象です。頭の小さい人(女性や子供など)であれば頭にフィットするのでおすすめの商品です。
音質
ArkarTech G2000のチューニングは低音が強いため、低音が強めのロジクールG Pro X(¥17,354)と比較しました。
コントローラーに直接接続
ArkarTech G2000
低音が強いため、近くの足音が聞き取りやすい印象です。相手との距離が離れると足音は聞こえません。
銃声は前後左右の方向を聞き分けることができます。音が反響するのでスナイパーを使用すると、銃声はかなり響きます。また、複数の音が重なった時に聞き分けることが難しいので、相手に当たったヒット音が分かりづらいです。
ロジクール G Pro X
G2000と同様に低音が強く、近くの足音が聞き取りやすい。また、音がクリアなので反響しません。反響して「どの音がなっているのか分からない」ということはありませんでした。
MixAmp Pro TR-002に接続(Beastmode2.1のイコライザを設定して使用)
ArkarTech G2000
コントローラーに接続した時よりもイコライザを調整している方が聞き取りやすかったです。具体的には相手にヒットした時の音が強調されたと感じました。また、足音や銃声の方向が細かく判断できるようになりました。建物内の上階、下階などの上下の判断はできませんでした。
ロジクール G Pro X
G2000と同様にイコライザを調整をした方が聞き取りやすく、特に足音の聞き分けがしやすくなった印象です。前後左右に加え、上下の聞き分けや前と左右の間、後ろと左右の間の音が分かりやすくなりました。
これら2つの商品の値段の差は約¥13,000です。外装など差が出る要素はたくさんありますが、音質においては「音のクリアさ」に差が出ました。比較をして私が感じたことをまとめました。
- どちらもFPSにおいて重要な足音や銃声を聞くことが可能。ArkarTech G2000は複雑な音(複数の銃声や足音を同時に聞くなど)を聞くには向いていないと感じた。
- 「反響する」という点がFPSで使用する上で気になる。ただ、「安い商品に高い商品と同等のクオリティを求める」ということはできないし、値段の差がある割には音質において「全然違う」ということは感じられなかったので良い商品だと感じました。
ArkarTech G2000だけしか持っていない状態であれば非常に満足度が高い商品です。個人的には初めてゲーミングヘッドを購入するのであれば、候補に入れて欲しい商品の1つです。また、「側圧が弱くて軽いヘッドセットをとにかく安く購入したい!」という方には満足できる商品です。
興味がある方は是非チェックしてみてください。ちなみに赤色もあります!