この記事は「DX RACERのゲーミングチェア(DXZシリーズ)」のレビュー記事です。2019年1月に購入し、約1年間使用しています。私は初めてゲーミングチェアを購入しましたが、買ってよかったと思っています。長期間使用して分かったメリット、デメリットを紹介します。
私が購入した時、「商品が多すぎて何が違うか分からない」、「何が違うから値段が違うのか比較したい」と思った経験があります。「パッと見て違いが分かる表」にまとめました。
1 DXRACERについて
DX RACERはe-Sportsプレイヤーを支えるゲーミングチェアのブランドです。国内の主要なe-Sports大会で使用されており、最近ではYouTubeなどのゲーム実況者、配信者が使用しているのゲームやデスクワークに特化した椅子を販売しています。国内のトッププロゲーミングチーム(Rush Gaming、DetonatioN Gaming、Detonator、SCARZ、SHINOBISM)のスポンサーを務めている企業です。
DXRACERは2001年にミシガン州(アメリカ)で設立されたゲーミングチェアのパイオニアブランドです。日本だけでなく、アメリカ、ヨーロッパ、オーストラリアなどさまざまな国で愛用されているブランドです。

2 ラインナップ一覧
DX RACERは他のブランドと違い、種類が豊富です。ラインアップをまとめました。リクライニングは全モデル共通で、150°(背もたれ135°+座面ロッキング(ゆりかご機能)15°)です。商品の主な違いは座面・背面の素材、アームレストの性能です。

シリーズ | 名称 | 価格 | 身長(推奨) | 座面・背面生地 | アームレスト | 色 |
Formula Series | DXR | ¥29,800 | 155~175cm | スタンダードファブリック | 1Dアーム (上下昇降) |
レッド、ブラック |
DXZ/DX-57 | ¥39,800 | 155~175cm | PUソフトレザー | 1Dアーム (上下昇降) |
レッド、オレンジ、 ダークブルー、 イエロー、ピンク、 グリーン、ホワイト、 ライトブルー、 カーボンブラック |
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DX-11 | ¥39,800 | 155~175cm | ハイグレードファブリック & PUソフトレザー |
3Dアーム (上下、前後、 左右首振り) |
レッド、ブラック、 ダークブルー、 ライトブルー、ホワイト、 グリーン、オレンジ、 グレー、ピンク、 イエロー |
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Drifting Series | DX-03 | ¥49,800 | 記載なし | PUソフトレザー | 3Dアーム (上下、前後、 左右首振り) |
ブラック、レッド |
DH-73 | ¥47,800 | PUソフトレザー | 1Dアーム (上下昇降) |
ブラック、ブラウン、 レッド、ホワイト |
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DX-61 | ¥45,800 | PUソフトレザー | 1Dアーム (上下昇降) |
バイオレット、レッド、 ライトブルー、オレンジ |
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Racing Series | RV-131 | ¥49,800 | PUレザー | 4Dアーム (上下、前後、 左右首振り、 前後スライド、 左右スライド) |
バイオレット、レッド、 オレンジ、ライトブルー |
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RW0 | ¥45,800 | PUレザー | 3Dアーム (上下、前後、 左右首振り) |
ホワイト、レッド | ||
RW-106 | ¥39,800 | PVCハードレザー、 PUソフトレザー +PCVハードレザー |
3Dアーム (上下、前後、 左右首振り) |
ブラック、グリーン、 レッド、ホワイト |
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Valkyrie Series | VB | ¥49,800 | 170~175cm | 座面:パーフォレイテッド(ピンホール)レザー 背もたれ:PUソフトレザー/カーボン調PVCハードレザー |
3Dアーム (上下、前後、 左右首振り) |
イエロー、ホワイト、 レッド、ライトブルー |
King Series | DXK | ¥59,800 | 175~190cm | PUソフトレザー +PVC製生地 |
4Dアーム (上下、前後、 左右首振り、 前後スライド、 左右スライド) |
グリーン、ブラック、 ブルー、レッド、ホワイト |
Classic Series | CA | ¥69,800 | 170~185cm | PVCハードレザー・ PUソフトレザー (合成皮革) |
4Dアーム (上下、前後、 左右首振り、 前後スライド、 左右スライド) |
レッド、ブラック、 ブラウン |
Queen Series | DXJ | ¥24,800 | 150~165cm | ファブリック | アームレストなし | レッド、ブラック |
素材について
ゲーミングチェアのシートの素材は大きく2つに分かれています。「レザー素材」と「ファブリック素材」です。それぞれのメリット・デメリットを紹介します。
レザー素材
主に「PUソフトレザー」の「PVCハードレザー」が使用されています。ウェットティッシュなどで拭くだけで掃除をすることができ、「メンテナンスが簡単」です。また、革製なので見た目に高級感があります。夏場に暑いと感じ、「蒸れやすい」というデメリットがあります。
ファブリック素材
布製のメッシュ素材です。通気性が良いため夏場の暑い時期にも快適に使用できます。布製のため、何度も座ることで毛玉ができる可能性があります。飲み物をこぼした時に「シミができてしまう」というデメリットがあります。
Formula Series
DX RACERの中では定番のシリーズです。スタンダードのサイズ・形状です。e-Sports大会で採用されているのはFormula Seriesの商品です。
DXR
DX RACERの中でファブリック素材(布製)の製品はDXRとDX-11、QueenSeriesのDXJのみです。「値段を抑えたい!」という人に向いている商品です。
DXZ/DX-57
カラーバリエーションが豊富(9色)なレザー素材の商品です。私も使用しており、レザー素材の中では最も低価格です(3 実際に使用した感想)。
DX-11
カラーバリエーションが豊富(10色)なファブリック素材(布製)とPUソフトレザーのハイブリッドモデルです。通気性が良く、高級感のあるものが欲しい人におすすめです。
Drifting Series
フォーミュラシリーズよりもワイドなモデルです。背もたれがスタンダードモデルよりも低く、座面幅が広いです。ゆったりとした座り心地が特徴です。オフィスチェアとしておすすめのシリーズです。
DX-03

DH-73
凹凸のついた格子の質感に高級感があるデザインです。全体的に硬めの質感です。
DX-61
他の種類よりも鮮やかな色とデザインが特徴です。
Racing Series
背もたれがスタンダードモデルよりも高いです。背が高い人におすすめのシリーズです。
RV-131
4Dアームレストが搭載されているモデルの中では最安値のモデルです。
RW0
3Dアームレストが搭載されているモデルです。
RW-106
Racing Seriesの中では最も低価格の商品です。3種類のレザー素材が使用されています。
Valkyrie Series
座面と背もたれの素材が分けられているシリーズです。3Dアームレストが搭載されており、ヴァルキリーシリーズのオリジナルデザインです。背もたれとキャスターのベースのデザインが特徴的です。
King Series
大型モデルのシリーズです。4Dアームレストが搭載されています。
Classic Series
オフィス&ワーキングチェアとして開発されたシリーズです。フットレスト付きのモデルです。
Queen Series
サイズが最もコンパクトで女性におすすめのモデルです。DXRと同様にファブリック素材(布製)です。価格が最も低い商品です。「アームレスト(肘置き)、ランバーサポート、ヘッドレストが付属していない」というデメリットもあります。
3 実際に使用した感想
私はFormula SeriesのDXZを約1年間使用しています。主にブログを書く時、ゲームをする時に使用しており、1日あたり約12時間座っています。
腰痛、肩こりが緩和された
私は椅子に座っている時に猫背になることが多いです。そのため、腰痛、肩こりになることが多く、月に2回ほどマッサージに行っていました。ゲーミングチェアを購入してからも、マッサージに行くことはありますが、1~2カ月に1回程度に減りました。マッサージに行くと1回約3,000~4,000円程度かかります。マッサージに行く回数が半分以下になったため、毎月3,000~4,000円程度の節約につながったと感じています。
ランバーサポートがすごく良いです。腰に当てるランバーサポートのおかげで、腰を痛めることがほとんどなくなりました。肩こりは「姿勢を正して座っていれば」なりにくいと思います。腰痛、肩こりは緩和されましたが、首こりは解消されませんでした。ランバーサポートは硬めですが、付けた状態で座っていると腰を支えてくれます。ランバーサポートの取り外しは可能ですが、付けた状態で使用することをおすすめします。
人によるかもしれませんが、座っているときは座面・ランバーサポート・ヘッドレストで体を支えています。背もたれに体が当たることはほどんどありませんでした。ランバーサポートの厚みは約7cmです。

商品がすごく大きい
ゲーミングチェアは大きいです。家電量販店などで試座できますが、自宅に持ち込むとかなり大きいと感じました。DXZはゲーミングチェアの中では一般的な大きさですが、高さが最大130cmです。私の場合は周囲の机などの高さが70~80cmの家具が多く、ゲーミングチェアが赤・黒のデザインのためかなり目立っています。
アームレストについて
私が使用しているDXZは「1Dアーム(上下昇降)」のモデルです。アームレストの中では1番下のモデルですが、不便なところはありません。パソコン作業やゲームをする時に、アームレストがあると腕が疲れにくいと感じました。
上位モデルの「3Dアーム(上下、前後、左右首振り)」の機能はあった方が良いとは思いますが、「1Dアーム」でも十分快適です。

クッション製について
購入時、座面のクッションの耐久性が1番気になる点でした。結果は、1年では座面が全くつぶれませんでした。私自身、身長が175cm・体重75kg程度ですが、座面のクッション性は1年間で変化がありませんでした。

ゲーミングチェアを下から見ると、「ウェービングベルト」というベルトで支えられています。クッションの下にパイプなどの硬いパーツがないため、つぶれたとしても「硬いものに座る」という状態にならない構造です。オフィスチェアなどは長期間使用すると座面がつぶれる、クッションが変形することで腰痛になることがあります。DX RACERの製品を使用したところ、数年間に渡って安心して使用できると感じました。

興味があれば是非、チェックしてみてください。
4 公式ストアで購入するのもアリ!?
Amazon、楽天などで購入できますが、公式ストアでは限定モデル(Rush Gamingとのコラボモデルなど)が販売されていることがあります。値段に差はないので、使い慣れたネット通販でも公式ストアでも良いと思います。
