この記事はJBLから発売された「QUANTUM 400」のレビュー記事です。JBLはスピーカーやイヤホンなどの音響機器を販売しているメーカーです。
QUANTUM 400の特徴
- 1万円で購入できる
- とにかく軽い!(約270g)
- 低音がしっかり聞こえる
- マイクミュートは跳ね上げて切り替え
- イヤーカップに音量調整ダイヤルがある
実際に使用してみて、着け心地が良いヘッドセットだと感じました。使いやすいヘッドセットですが、メリット・デメリットがあるため紹介します。
Contents
Quantum 400を開封
Quantum400の外箱です。ヘッドセットの外箱は単色のシンプルなものが多いですが、Quantum400の外箱はカラフルです。

背面には簡単な説明が記載されています(日本語の表記あり)。

表側は本のように開きます。中身が見えるようになっています。

箱から取り出すと、プラスチックの型に収められています。

ケーブルや取扱説明書は箱の中にまとめられています。

内容物一覧
中身を取り出した様子です。

内容物一覧
- ヘッドセット本体
- 取扱説明書・保証書
- 3.5mm4極プラグのケーブル
- USBケーブル(Type-A~Type-C)
ヘッドセットについて
ヘッドセットの重量は271gです。主にプラスチック素材のため、とても軽いです。

イヤーカップが左右に約90°回転します。ゲームなどで疲れた時に首にヘッドセットを掛けた状態が快適です。振り向いたときにヘッドセットに顎などが当たりにくいです。

イヤーカップのロゴ、マイクミュート時のライトはPCと接続した時に光ります(PS4に接続した時はどちらも光りませんでした)。

マイクは着脱できません。「マイクを跳ね上げる」、「ミュートボタンを押す」のどちらかでミュートできます。

左側のイヤーカップには後ろにダイヤル、ボタンなどがあります。

- ゲームオーディオチャットバランスダイヤル
- ボリュームコントロール
- ミュート切り替え
- 3.5mmオーディオ端子
- USB TYPE-Cポート
アンプのようにゲーム音とボイスチャットのバランスを調整できます。マイクを跳ね上げることでミュートにできますが、マイクを下げた状態でもミュートボタンで切り替えることも可能です。
ケーブルの差し込み口は2種類あります。PS4やアンプに接続する際は3.5mmのポートを使用します。PCなどに接続する際はUSB Type-CポートからUSB接続が可能です。
イヤーパッドの厚みは約2.5cmです。表面はPUレザー製です。やわらかく、もちもちしているため、耳の周りが痛くなりにくいと感じました。イヤーパッドは着脱不可能です。

内部のドライバーは後頭部側が深く、傾斜しています。プラスチックのドライバーが耳に当たりにくい構造です。
ヘッドバンドにはJBLの刻印があります。

ヘッドパッドの厚さは約1cmです。PUレザー製で中央部にクッションが入っています。

サイズ調整は13段階で変更できます。目盛りがついているため、左右の高さを合わせる時に便利です。

ケーブルについて
ケーブルは2本付属しています。

3.5mmの4極プラグはオレンジ色の方をPS4のコントローラーやアンプに接続します。黒色の端子はヘッドセットに接続します。ケーブルの長さは1.2mです。

USBケーブル(Type-A~Type-C)も同様にオレンジ色の端子をPCなどに接続します。ケーブルの長さは3.0mです。

スペック・素材について
スペックについて
発売日 | 2020/06/26 |
接続方法 | 有線 |
ヘッドフォン | |
密閉型/開放型 | 密閉型 |
ドライバー | 50mmダイナミックドライバー |
周波数応答 | 20Hz-20kHz |
インピーダンス | 32Ω |
感度 | 98dB@1kHz/1mW |
マイク | |
周波数応答 | 100Hz-10kHz |
マイク感度 | -40dB@1kHz/Pa |
素材について
イヤーパッド | PUレザー |
ヘッドパッド | |
ヘッドパッド上部 | プラスチック |
フレーム | |
スライダー | |
イヤーカップ |
イヤーパッド、ヘッドパッド以外のパーツはプラスチック製です。

専用ソフト(QUANTUM ENGINE)について
QUANTUM ENGINEはJBLの公式サイト(シンガポールのJBLホームページ)からダウンロードできます(JBLの日本語サイトではダウンロードできません)。
公式サイトの「QUANTUM ENGINE」をクリックすると、ダウンロードが始まります。

QUANTUN ENGINEで設定できる内容
- イコライザー
- RGBライティング
- サラウンド
- マイク
イコライザー
イコライザーは周波数ごとに細かく設定できます。

「BASS BOOST」や「FLAT」などのプリセットから選択することもできます。

RGBライティング
イヤーカップのLEDの色を設定します。

点灯する秒数、色を設定できます。マイクミュートの色は赤色から変更できません。

イコライザーと同様にプリセットから選択可能です。

サラウンド
「JBL QuantumSURROUND」「DTS」「オフ」の3種類から選択します。「JBL Quantum SURROUND」では体の大きさに合わせた設定が可能です。

マイク
マイクボリューム・サイドトーンを設定し、マイクレベルを確認できる機能です。サイドトーンはヘッドセットに自分の話した声が聞こえる機能です。

実際に使用した感想
音楽を聞いた場合
ゲーミングヘッドセットのため、低音が強い印象です。低音が強いヘッドセットは音楽鑑賞向いていないことが多いですが、Quantum400は音楽鑑賞にも使用できるヘッドセットだと感じました。PCでゲームをプレイした後に、ヘッドセットで快適に音楽が聞けると感じました。
スマートフォンやオーディオプレイヤーに接続する場合、PCで設定したイコライザーがされません。設定しなくても、イコライザーの「BASS」に設定されたような低音が強めの音声が聞こえるヘッドセットです。低音が強く、ドラムやベースの音が大きく聞こえますが、ボーカルの声も鮮明に聞き取りやすいと感じました。
着け心地について
ヘッドセットの重量が約270gのため、軽くて疲れにくい印象です。私の場合、ゲームを長時間プレイすると肩こり・首こりになるため、軽いヘッドセットを選ぶことが多いです。Quantum400は軽いので、快適に長時間ゲームをプレイできるヘッドセットだと感じました。側圧は「やや弱め」のため、締め付けられにくく、ずれにくいです。
ヘッドセット自体に音量調整・ミュートなどの機能がまとめられています。ケーブルにコントローラーなどがないため、無駄な負担(コントローラーがあると、コントローラーの重量でコードが引っ張られることがある)がかかりにくいと感じました。
気になる点
音量調整のダイヤルが固定されにくいと感じました。上部のゲームオーディオチャットバランスダイヤルに比べて軽い力で回転します。ヘッドセットを装着するときに、親指が当たりやすいので前回使用した時と音量が変わってしまうことがあります。「ダイヤルを少し戻す操作」が少し面倒に感じます。

ゲームをプレイした感想-PS4でAPEX Legendsをプレイ-
PS4でAstro MixAmpに接続してプレイしました。
「低音が強めのヘッドセット」のため、近くの足音が聞き取りやすいと感じました。離れた距離の銃声を聞き取ることができ、音の方向や距離とマップを確認することで敵の位置が分かりやすいと感じました。
低音が強く、密閉型のヘッドセットは300gを超えることが多いです。「低音が強めで軽いヘッドセットを探している!」という人に向いていると思います。興味があれば、チェックしてみてください。