ロジクールのフラッグシップモデルのワイヤレスマウスMX MASTER 2Sが2017年6月15日に発売されました(フラッグシップはflag shipで旗艦を表し、最上級、最高級という意味です)。実際に使用してみて、「重い」というのが第一印象でした。使用前にG300Srというゲーミングマウスを使用しており、つまみ持ちで激しくマウスを動かしていたことが原因だとわかりました。
商品名に「2S」と付いているように、MX Master(2015年4月2日発売)の後継機です。現在はMX Master 3が発売(2019年9月27日発売)されています。
この記事の内容
- MX MASTER 2Sには何が入っているのか?
- Logicoolはどんな企業?
- 詳細な設定をするには「専用ドライバ」が必要
- MX MASTER 2Sは誰にでもおすすめできる商品ではない!
- 実際に使用した感想
1 MX MASTER 2Sを開封
logicoolGの商品と違い、黒と白、薄い緑の3色で構成された外箱です。箱ごと持ち上げると、マウスの割には重いと感じました。
背面には主な性能が記載されています。
扉のようになっており、箱を開けるとマウス、ワイヤレスのレシーバーが入っています。
マウス、レシーバー以外にも付属しているものがあり、内容物一覧で説明をしています。
2 Logicoolについて
1981年にスイスのアプル(Apples)でLogitech社が設立されました。日本では1988年に日本法人株式会社ロジクールが設立されました。FORTNITE、PUBGなどのプロチームのスポンサーを手がけている企業です。取り扱っているブランドは以下の通りです。
- Logitech(日本ではLogicool)
- Ultimate Ears
- Jaybird
- ASTRO GamingおよびLogitech G(日本ではLogicool G)
3 内容物一覧
付属しているものを並べた様子が下の画像です。
名称 | 大きさ |
製品本体(MX MASTER 2S) | 70×120×50mm(150g) |
Unifyingレシーバー | 14×19mm |
充電用Micro-USBケーブル | 1.3m |
保証規定 | – |
保証書 | – |
Unifyingレシーバーとは、最大6台のキーボードとマウスを1台のパソコンに接続できるレシーバーです。つまり、ロジクールでワイヤレスのキーボード、マウスを統一した場合、レシーバーが1つで済むということです。貴重なUSBポートを減らさないというメリットがあります。
USBレシーバーを紛失してしまった場合、レシーバーのみを購入することが可能です。Bluetooth接続が可能なため、レシーバーを使用しなくてもマウスを使用可能です。接続方法は2種類にて詳細を説明します。
重さはマウス本体のみで150gあり、ワイヤレスマウスの中でも重い印象です。
スペックについて
MX MASTER 2Sの主なスペックを記載します。
Darkfield高精度トラッキング
ガラス面を含めたあらゆる表面上を最高4,000DPIでトラッキング
※ロジクールのゲーミングマウスで最も安いG300Srは最高で2,500DPIなので約16倍で非常に大きいことが分かります。
つまり、マウス本体をあまり動かさなくてもカーソルを大きく動かすことができます。軽いマウスで手首を大きく動かすか、重いマウスで手首を少しだけ動かすかの違いです。
高速充電式バッテリー
1回のフル充電で最長70日間使用可能。使用方法や1日あたりの使用時間によって差はあります(Micro-USBで充電)。
ユニークなスクロール体験
スピードシフトする高性能のスクロールホイールです。クリック・トゥ・クリックから高速スクロールへ自動的に切り替えられます。縦のスクロールだけでなく、水平スクロール用のサムホイールも搭載しています。
心地よい最高の形状
マウスの形状は右手で使用するための設計です。マウスを持つ時に手首をひねらないように人差し指の付け根が最も高い位置にフィットします。一般的なマウスは右手で使用する時に、手首を左に回して使用する(親指側を無理やり下につけるように持つ)ため、手首に負担が掛かります。MX MASTER 2Sは人が歩く時に手を振るように、小指を机につけてマウスを包むように持つと自然な持ち方ができます。
LogicoolG G300Srとの比較画像(左;G300Sr、右:MX MASTER 2S)
MX MASTER 2Sは親指を載せる部分が出っ張っており、高さがあるためG300Srよりも大きいです。
マウスには7つのボタンがあります。
- 左クリック
- 右クリック
- スクロールのホイール
- スクロールの設定を切り替え
- ナビゲーションボタン
- 「進む」ボタン
- 「戻る」ボタン
4 専用ドライバ(Logicool Option)について
MX MASTER 2Sは専用ドライバで設定できます。
4.1 購入時に使用できる機能は5種類
- 左右のクリック
- 上下・左右のスクロール
- ホイールの切り替え(一般的なマウスのようにホイールを回した分だけスクロールするか、回した時にロックが掛からず、指を離してもスクロールし続ける)
- ネットサーフィンなどで使用できる「戻る」「進む」ボタン
- ナビゲーションボタン
ナビゲーションボタンを使用すると下のような画面に切り替わります。
4.2 専用ドライバ(Logicool Option)で設定
Logicool Optionはボタンの機能の変更、ポインタのスピードなど細かい設定ができます。購入時の設定で問題なければ使用する必要がない機能です。
ソフトをインストール
インストールの手順は2つ
- インストーラーをダウンロード
- インストーラーでLogicool Optionをインストールする
サポートページを開いたら、「今すぐダウンロード」をクリックするとインストーラーをダウンロード開始します。
ダウンロードした圧縮ファイル(Options_◯◯◯.zip)を開くとLogiMgr Installerが出てくるのでアイコンをクリック
「LOGICOOL OPTIONSのインストール」をクリックし、Logicool Optionのインストールが完了です。
インストールが完了したら、インストーラーは削除しても専用ドライバは使用可能です。
マウス
マウスのボタンの設定をします。白い◯をクリックすると機能を選択して割り振ることが可能です。
ポイント&スクロール
画像のようにポインタのスピード、スクロールの速度などの詳細な設定が可能です。
Flow
複数のパソコンを1つのマウスで操作する時に使用する機能です。WindowsとMacを同時に使用できるという点が最大のメリットです。
使用したい全てのパソコンに専用ドライバ(Logicool Option)をインストールする_マウスとパソコンをペアリング_同じネットワークに接続することで使用可能です。
4.3 接続方法は2種類
MX MASTER 2Sは無線接続のマウスでUnifying(USBレシーバー有り)とBluetooth(USBレシーバー無し)の2種類の接続方法があります。
現在、どのように接続されているかはLogi Optionで画面下のバッテリーアイコンの左側で確認できます。
Unifyingの場合
Bluetoothの場合
Unifying(USBレシーバー有り)
画面左下の「デバイスの追加」をクリック。
左側の「UNIFYING デバイスの追加」をクリック。
「次へ」をクリック。
USBポートにレシーバーが刺さっていることを確認。
説明の通り、マウスの電源をOFFにしてからONにする。
ポインタが動いたら、「はい」を選択。
以上で接続完了です。
Bluetooth(USBレシーバー無し)
画面左下の「デバイスの追加」をクリック。
右側の「BLUETOOTH デバイスの追加」をクリック。
Bluetoothをオンにしてデバイスの「MX Master 2S」をクリック。
以上で接続完了です。
5 実際に使用した感想
ネットサーフィンやブログの記事を作成する際に使用してみました。ゲーミングマウスのように激しく動かすことはできない(激しく動かすと手首が疲れる)と感じました。高級モデルで重いことには理由があります。
- 無線接続であること
- 早く動かす必要がないこと
「無線接続だから重い」ということは、有線接続よりも無線接続のゲーミングヘッドセットの方が重い傾向があることから理解しやすいと思います。
MX MASTER 2Sをおすすめしたい人をまとめました。
- 手の大きさが標準的、または大きい人
- 表計算など、左右や上下にスクロールする作業をする人
- 高級なマウスに興味があるひと
- WindowsとMacなど同時に複数のパソコンを扱う作業をする人
- 充電できるワイヤレスマウスを探している人
色は3種類あります(グラファイト・グレイ・ミッドナイトティール)。
最新のMX Master3は今回紹介したMX Master 2Sと同様にLogicool Optionで設定できます。ボタンの配置やデザインが変わり、充電の端子がUSB-Cです。興味があれば、是非チェックしてみてください。