Razerのヘッドセット「Kraken Tournament Edition」のレビュー記事です。中身のヘッドセットは「Kraken」と同じです。「Kraken」は「Kraken Pro V2」の後継機です。
Kraken Pro V2(旧モデル)から変わった点
- イヤーパッドの素材(PUレザー→PUレザー+布素材)
- イヤーパッドに冷却ジェルが内臓されるようになった
- マイクのデザインが変更
- 足音・銃声などの定位感が向上
今回購入した「Tournament Edition」は、「THX USBオーディオコントローラー」が付属したタイプです。Razer製のヘッドセットは初めて使用しました。「低音が強く、着け心地がとても良い密閉型のヘッドセット」という印象です。
Kraken Tournament Editionを開封
外箱は黒と緑のデザインです。
背面には英語で説明が記載されています。
箱を開けると、このヘッドセットとUSBサウンドカードが見える状態です。
内容物一覧
箱から中身を取り出した状態です。
説明書は日本語に対応しています。Razerのステッカーが入っています。
中身を表にまとめました。
製品名 | Kraken Tournament Edition |
Amazon価格 | ¥8,960 |
ヘッドセット | 345g |
ケーブル | 1.3m |
USBオーディオコントローラー | 3.5cm×8.5cm×1.2cm |
取り扱い説明書 | 日本語対応 |
ヘッドセットについて
重さを測定したところ、ヘッドセットのみ(マイクを含む)で346gです。300g以下のヘッドセットが販売されており、Krakenは軽量モデルではありません。
ヘッドセットとケーブルは着脱不可です。
マイクは左のイヤーカップに収納でき、長さは約12cmです。前後、上下左右に自由に折り曲げられるタイプです。
マイクは単一指向性で、線が1つ入っている方を手前に向けて使用します。
マイクの反対側はこのようになっています。
ドライバは後頭部側が深く掘られています。耳が当たりにくい形状です。
イヤーパッドの厚さは約2.5cmです。他のヘッドセットに比べて厚く、(他の製品はイヤーカップが2cmの製品がある)耳が痛くなりにくいです。「エルゴノミックデザイン」(耳に当たる部分は布製、周囲はPUレザー製)が採用されています。布製の部分はサラサラとした触り心地です。
イヤーパッドは耳に当たる側に冷却ジェルが注入されています。イヤーパッドには4つの機能が搭載されています。
- 1.冷却ジェルレイヤー
- 白熱したゲームセッション時の熱の蓄積を抑えます
- 2.奥に隠れたアイウェアチャンネル
- 適度な圧着により眼鏡をかけていても快適な使用感が得られます
- 3.形状記憶フォーム
- ユーザーごとに異なる頭の形に快適にフィット
- 4.熱伝導ファブリック
- 急速な汗の蒸発により熱を伝導します
イヤーカップは上下に回転し、頭にフィットしやすくなっています。
ヘッドパッドは布製のメッシュ素材なので、蒸れにくいです。緑の部分はPUレザー製です。
ヘッドパッドの外側には「RAZER」と記載されています。
スライダーはアルミ素材です。サイズ調整は10段階です。
ケーブルについて
ケーブルはメッシュ素材です。ヘッドセットと同じ色に統一されており、長さは約1.4mです。先端はL字のプラグで、3.5mの4極プラグです。PS4やパソコン、AstroのMixAmpなどに直接つなげられます。
ケーブルにはリモコンがついています。音量の調整、マイクミュートのオン・オフの切り替えができます。
リモコンの背面には「RAZER」と記載されています。
THX USBオーディオコントローラーについて
PCに接続時に使用するUSBコントローラーです。PS4などのCS機では使用できません。PCで使用する時にサラウンド化するために使用します。RAZERのホームページで「RAZER SYNAPSE」をダウンロードすると、「THX SPATIAL AUDIO」という立体音響を利用できます。コントローラーでは、音量の調整・ゲーム音とマイクミュートができます。側面のダイヤルでは、ゲーム音とボイスチャットのバランス調整ができます。
反対側の側面には低音(BASS)を調整するダイヤルがついています。
PCにはUSBで接続します。端子部分が緑色のものは珍しいです。
スペック・素材について
スペックについて
発売日 | Kraken Green:2019/03/29 Kraken Green+USBコントローラー:2018/11/23 |
接続方法 | 有線 |
ヘッドフォン | |
密閉型/開放型 | 密閉型 |
ドライバー | 50mm、ネオジム磁性体使用 |
周波数特性 | 12Hz~28kHz |
インピーダンス | 32Ω@1kHz |
感度 | 109dB@1kHz |
入力電力 | 30mW(最大) |
マイク | |
周波数特性 | 10Hz~10kHz |
S/N比 | ≧60dB |
感度(@1kHz) | -45±3dB |
集音パターン | 単一指向性ECMブームマイク |
インラインコントロール | アナログボリュームコントロールホイール マイクミュートクイック切り替え |
素材について
イヤーパッド | PUレザー+布 |
ヘッドパッド | 布製(メッシュ素材) |
ヘッドパッド上部 | PUレザー |
フレーム | プラスチック |
スライダー | アルミニウム |
イヤーカップ | アルミニウム+プラスチック |
場所によって素材が異なるため、下の画像にまとめました。
実際に使用した感想
着け心地について
Kraken Greenは軽いヘッドセットではありません(重量:345g)が、着け心地が良いヘッドセットだと感じました。
側圧はちょうど良いと感じました。イヤーパッドが厚いため、クッション性が高く、耳や耳の周りが痛くなりにくいです。首を左右に素早く振ると、ヘッドセットが少しずれます。「ガッチリとしたホールド感」はありません。ゲームをプレイする時は正面のモニターしか見ないため、「ゲーム中にヘッドセットがずれる」ということはありません。
マイクがイヤーカップに収納できる点が便利だと感じました。マイクが邪魔になったり、なくすことがありません。
イヤーパッドについて
私はメガネをかけてゲームをプレイするため、メガネをかけた状態でヘッドセットを使用しています。「メガネのフレームが頭部を圧迫しにくいデザイン」に関しては、「よく分からない」という印象です。頭にメガネのフレームが押しつけられることはありませんが、「デザインのおかげなのか?、イヤーパッドが厚いからなのか?」という点は疑問です。
「冷却ジェル」については、あまり効果がないと感じました。着けたばかりの時に「ひんやり」とした感覚があります。しばらく使用していると、冷たさはなくなりました。
音楽を聞いた場合(PCに接続)
音楽には向いていないと感じました。ゲーミングヘッドセットなので、低音が強いです。女性の高い声や小さな声、ハスキーボイスなどが「とても聞きとりにくい」と感じました。高音に関しては、こもっているように聞こえました。ゲーミングヘッドセットの中でも、「特に低音が強い」という印象です。
ゲームをプレイした場合-PS4でAPEX Legendsをプレイ-
AstroのMixAmpに接続した状態で使用しました。
低音が強いため定位感が高く、足音の方向や銃声の方向が分かりやすいです。アンプを使用しているため、上下左右、斜めの方向の音が聞き分けやすいです。音に関しては、「他のゲーミングヘッドセットよりも低音が強い」と感じました。
イヤーパッドが厚く、着け心地が良いヘッドセットです。USBオーディオコントローラー付きの場合は、2色(黒、グリーン)から選択できます。興味があれば、チェックしてみてください。
ヘッドセットのみの場合は、4色(黒、グリーン、白、ピンク)から選択できます。