【レビュー】Razer KRAKEN V3 X~軽くてサラウンド対応のヘッドセット~

Razerから2021年4月16日にゲーミングヘッドセット「KRAKEN V3 X」が発売されました。2019年に発売された「KRAKEN X」の後継機です。

KRAKEN V3 Xの特徴

  • 軽量モデル(285g)
  • USB接続
  • 密閉型

実際に使用してみて、感じたメリット・デメリットをまとめました。

KRAKEN V3 Xを開封

KRAKEN V3 Xの外箱です。

背面には説明が記載されています。Kraken V3 Xには、TRIFORCE 40mmドライバーが採用されています。「TRIFORCE」のため、3つのドライバーから高音、中音、低音がそれぞれチューニングされます。高音、中音、低音がバランスよく聞こえるドライバーです。ドライバーの径は違いますが、BLACKSHARK V2などに採用されているドライバーの技術と同じです。

内箱の状態です。説明書類が見える状態です。

商品はクッション性のある袋に梱包されています。

ケーブル・マイクは小さな袋で覆われています。

内容物一覧

中身を取り出した様子です。

内容物を表にまとめました。

製品名 KRAKEN V3 X
Amazon価格 ¥8,980
型番 RZ04-03750100-R3M1
ヘッドセット 285g
ケーブル 2.0m
取扱説明書 日本語対応

ヘッドセットについて

重量を測定しました。ケーブルの重量を除いて250gでした。マイクは着脱不可です。

ケーブルを含めた状態では285gでした。

RazerのロゴはPCやPS5に接続した時に光ります。色の変更や光り方はRazer Synapseで設定します。

サイズはスライダーで調整します。10段階で段階的に調節します。私の場合、他の製品では最大に近いサイズで使用することが多いです。KRAKEN V3 Xの場合、10段階中6くらいで使用しています。ゲーミングヘッドセットの中でも、大きなサイズまで調整できます

左のイヤーカップに機能がまとめられています。音量調整のダイヤル、マイクのミュートボタンです。ミュートボタンは凹んでいるときにミュートの状態です。

イヤーカップの上部には穴が空いています。低音が抜けるため、低音のこもりにくくなっています。

イヤーパッドは側面がPUレザー、耳に当たる部分は布製のサラサラとした素材です。KRAKENのイヤーパッドに似ています。KRAKEN V3  Xのイヤーパッドには冷却ジェルが入っていません。ジェルがないため、通気性が良いと感じました。

イヤーパッドの厚さは約2cmです。クッションのようにフカフカとしたイヤーパッドですが、つぶれにくいと感じました。

ドライバーには傾斜があります。後頭部側が深くなっており、耳が当たりにくい形状です。

ヘッドバンドは、イヤーパッドの側面と同じPUレザーです。厚さは約1.5cmです。

ヘッドバンドの外側には「RAZER」の文字が彫られています。

ケーブルについて

ケーブルの端子はUSB Type-Aです。PS5の場合は、本体のUSBポートに接続して使用します。長さは2mあるため、PCやPS5で使用するときに「長さが足りない」ということは起こりにくいです。

ケーブルはビニール被覆ですが、表面に凹凸があります。布製のように絡まりにくく、「テカリ」がないため、安っぽさが解消されています。「ビニール被覆」と「布巻ケーブル」の間の扱いやすさだと感じました。ケーブル自体はクセが付きにくく、束ねたあとでも「まっすぐになりやすい」と感じました。

マイクについて

マイクは少し短めです。長さは約12cmです。マイクの収納、着脱はできません

マイクは単一指向性です。穴が1つ空いている方を手前に向けて使用します。

マイクの反対側の様子です。

マイクは自由に曲がるため、イヤーカップに沿わせて視界から消すことができます。

専用ソフトについて

Razer Synapseに対応

KRAKEN V3 Xは、Razerの専用ソフト「Razer Synapse」に対応しています。

PCに接続するとRazer Synapseに認識されます。

設定できる内容はサウンド、ライティングです。「サウンド」タブでは音量の調整をします。Windowsと連動しているため、KRAKEN V3 Xの音量を調整するとPCの音量も変更されます。「SURROUND SOUND」に対応しています。

「ライティング」タブではイヤーカップのライトを調整します。ライトの明るさや色、光り方を調整できます。

赤やピンクなど、好きな色に変更できます。

7.1 SURROUND SOUNDについて

「7.1 SURROUND SOUND」はPCでサラウンドに対応させるためのソフトです。

ダウンロードが終わり、「7.1 SURROUND SOUND」を起動すると「アクティベーションコード」が要求されます。「アクティベーションコード」は製品登録をするとメールで送られてきます。Razerのアカウントが必要なため、無い場合は作成してください。

Razerのホームページまたは、Razer Synapseの「SYNAPSE_RAZER 製品登録しましょう」で入力作業をします。

入力する内容

  • シリアル番号(箱の底のバーコード(S/Nの部分)に記載)
  • 購入日
  • 購入場所
  • 名前・住所など

製品登録をすると、メールでコードが送られてきます。

コードを入力すると、「7.1 SURROUND SOUND」を使用できます。サラウンドサウンドの有効化のオン・オフを切り替えられます。

PCのスピーカーが「スピーカー(7.1 Surround Sound)」になっている時に使用できます。「スピーカー(Razer KRAKEN V3 X)」や「THX Spatial Audio」などを選択していると設定できないため、注意してください。

スペック・素材について

スペックについて

発売日 2021/04/16
接続方法 有線(USB-A)
ヘッドフォン
ドライバー Razer™TriForce 40mmドライバー
周波数特性 12Hz~28kHz
感度(1kHz) 103dBSPL/mW、1kHz
インピーダンス 32Ω(1kHz)
イヤーカップ内径 60 x 40mm
ケーブル長 2.0m
重量 285g
バーチャルサラウンドエンコーディング Razer™HyperClear カーディオイドマイク
イヤークッション ハイブリッドな素材と
メモリーフォームイヤークッション
マイク
マイクスタイル Razer™HyperClear カーディオイドマイク
周波数特性 100Hz~10kHz
感度(1kHz) -42±3dB
集音パターン 単一指向性
イヤーカップ上のコントロール 音量調整
マイクミュート
ノイズキャンセリング パッシブノイズキャンセリング
ライティング RAZER CHROMA™ RGB
互換性 PC、PLAYSTATION

素材について

イヤーパッド メモリーフォームイヤークッション 
イヤーパッド側面 PUレザー
ヘッドパッド
スライダー プラスチック
イヤーカップ

各パーツの素材の位置をまとめました。

KRAKEN Xとの違いについて

前のモデル「KRAKEN X」との違いをまとめました。

発売日 KRAKEN V3 X KRAKEN X
Amazon価格 ¥8,980 ¥6,980
接続方法 USB-A 3.5mm4極(Kraken X
KrakenX for Console)
USB-A(Kraken X USB)
ドライバー Razer™TriForce 40mmドライバー 40mm、ネオジム磁性体使用
重量 285g 250g
ケーブル長 2.0m 1.3m
ノイズキャンセリング あり なし

価格の差は約2,000円ありますが、ドライバーが変更されています。また、ノイズキャンセリングに対応していることから、2つを比較すると「KRAKEN V3 X」の方が優れています。

実際に使用した感想

音質について

低音~高音までバランスが良く、特に低音~中音が聞き取りやすいと感じました。低音の響きや高音の刺さりなどがなく、快適に使用できると感じました。低音は「やや強め」ですが、「クリアな低音」のため主張の強さが感じられず心地よく感じました。

着け心地について

285gと軽いヘッドセットです。着けていて疲れにくく、長時間の使用でも快適だと感じました。1日に4~5時間、音楽の視聴やゲームで使用しましたが首や肩の疲労は少ないと感じました。

イヤーパッドが優れていると感じました。耳に当たる部分が布製、側面はPUレザーです。PUレザーのイヤーパッドのような「見た目の高級感を損なうことなく、蒸れにくいため機能性も備えています。側面がPUレザーのため、「イヤーパッドがつぶれて、横に広がることを防止する効果も期待できるのではないか?」と感じました(PUレザーのため布製よりも伸びにくく、イヤーパッドの厚さを維持している)。

側圧は「やや強めだと感じました。開封した日は側圧が強く、「こめかみ」や「あごの骨」が当たると感じました。3日目(合計15時間程度)からは側圧の強さが軽減され、痛みはなくなりました。使用する時間や頭の大きさなど、人によって差はあると思います。

音楽を聞いた場合

KRAKEN V3 Xは音楽の視聴にも使えると感じました。PCに接続し、Spotifyで音楽を視聴しました。低音、中音、高音のバランスがよく、曲の雰囲気を変えずに聞けるヘッドホンです。低音が少し強いため、「ドラムの音が強さ」が気になることがありました。

音楽の視聴に関して、「7.1 SURROUND SOUND」は「どっちでも良い」という印象です。オン・オフでの変化はあります。オフの場合は、低音~高音までバランスよく聞こえましたオンの場合は低音が強調され、「ライブ感」が感じられました。「原曲をそのまま聞きたい!」という人はオフ、「ライブのような迫力、臨場感を感じたい!」という人はオンがおすすめです。

PS5でゲームをプレイした場合-APEX Legendsをプレイ-

PS5本体のUSBポートに接続しました。低音が強く、足音が聞き取りやすいと感じました。敵の方向の判断もでき、FPSやバトロワで使用できるヘッドセットだと感じました。

PS5ではライトの設定、ヘッドセットの音量調整ダイヤルが使用できません。音量はPS5の設定で調整します。また、USB接続のためアンプやコントローラーに接続できません。PS5かPCなら、PC向けのヘッドセットだと感じました。

PCでゲームをプレイした場合-APEX Legendsをプレイ-

7.1 SURROUND SOUNDをオフ

ドンシャリ系の低音と高音が強い音だと感じました。低音が強めで、足音や銃声が聞き取りやすいと感じました。ボディーシールドに弾が当たった時の高音もしっかりと聞こえるため、APEXで使いやすいヘッドセットだと感じました。

7.1 SURROUND SOUNDをオン

オフの状態よりも低音が強い状態です。足音に特化」した設定だと感じました。近くの敵の足音が分かりやすく、SMGやショットガンなど近距離の武器を使う人におすすめです。サラウンドのため、敵の方向が分かりやすく、臨場感が感じられる設定です。

「オン」の状態ではデメリットがあります。「銃声がこもる」と感じました。音の方向は分かりますが、オフの状態の方が音がクリアだと感じました。クリアな音が良い」という人には「オフ」がおすすめです。人によって好みやプレイするゲームは違います。どちらも使用してから選ぶことをおすすめします。

重量が軽く、長時間ゲームをプレイする人におすすめです。また、約9,000円と「1万円以下のヘッドセットを探している!」という人におすすめです。興味があれば、チェックしてみてください。