【レビュー】ゼンハイザー GSP301 予算1万円でおすすめのヘッドセット

ゼンハイザーのGSP301のレビュー記事です。「ゼンハイザーのヘッドセットを買おうか迷っている」「1万円以下で軽いヘッドセットを探している」という方に読んでいただきたい内容です。GSP301は密閉型没入感が高く、軽くて着け心地の良いヘッドセットと感じました。

ゼンハイザーはドイツの音響メーカーです。ゼンハイザーで販売されている密閉型のゲーミングヘッドセットはGSP600、GSP670、GSP300シリーズ(GSP300、GSP301、GSP302、GSP350)の3種類です。GSP300シリーズの上位モデルはGSP600ですが、GSP300の方が優れている点3つがあります。「高級ヘッドセット」の印象があるゼンハイザーで1万円以下で購入できるのはGSP300、GSP301の2種類のみです。

GSP300、GSP301、GSP350の違いは類似品との違いに記載しました。

1 GSP301を開封!

外箱は白をベースとしたシンプルなデザインです。

中身は下の画像のように梱包されています。

背面から見ると、プラスチックの型に入れられていることが分かります。

フタを開けるとこのように梱包されています。

2 内容物一覧

箱から取り出した様子です。

中身を表にまとめました。

ヘッドセット267g
ケーブル2m
変換プラグ16cm
取り扱い説明書日本語対応

2.1 ヘッドセットについて

重さを実際に測定したところ、ヘッドセットのみで267gです。私の場合、複数のヘッドセットを使用しましたが、ヘッドセット単体で300g以下だと軽いヘッドセットだと感じます。

ヘッドセット・ケーブル・変換プラグを合計すると約300gです(上位モデルのGSP600は395g)。

マイクは跳ね上げるとミュートのオン・オフが切り替わります。着脱不可ですが跳ね上げると視界に入りません。

ゲームの音量は右のイヤーカップのダイヤルで調整します。時計回りに回すと音量が大きくなり、反時計回りに回すと音量が小さくなります。

ドライバは後頭部側が深く掘られているので耳が痛くなる心配がありません。

イヤーパッドは他のヘッドセットより小さめです。厚さは2cmあります。指で押すと形状記憶のように若干沈みますが、すぐに元の状態まで膨らみます。(LogicoolG PRO Xと比較)

縫い目が2重になっているため、イヤーパッドが変形したり変なつぶれ方をしにくいのではないかと思います。

ヘッドパッドは布製のメッシュ素材なので蒸れにくいです。

サイズの調整は12段階です。高級モデル(GSP600など)のように側圧を変える機能はありません。

2.2 ケーブルについて

ヘッドセットのケーブルは着脱不可です。

ケーブルの先端はPC向けのマイク・ヘッドホンに枝分かれした3極プラグです。

3極プラグを3.5mm4極プラグに変換するケーブルが同梱されています。4極プラグに変換するとDUALSHOCK4などのコントローラーやミックスアンプ、スマートフォンに接続できます。

3 スペック・素材について

3.1 スペックについて

Amazon取り扱い開始日2017/10/18
接続方法有線
インピーダンス19Ω
周波数特性(マイク)10-15,000 Hz
周波数特性(ヘッドホン)15-26,000Hz
指向特性Noise-cancelling
マイクロホン感度-41dBV/PA

同じ性能のGSP300は2016/12/15に発売されました。このヘッドセットはAstro MixAmpなどのアンプに接続しても音が良いですが、直挿しでも音が出やすい性能です。他のヘッドセットはインピーダンス(交流電流を妨げる要素)が高いため、アンプで音にブーストをかけることでが聞き取りやすくなるようにしています。GSP301はインピーダンスが低いので上位モデルのGSP600よりも直挿しの状態で聞き取りやすいように(大きな音が出やすい)設計されています(GSP670はインピーダンス:非公開)。

インピーダンスを比較

  • GSP600:28Ω
  • GSP301:19Ω

類似品との違い

今回購入したGSP301はAmazon.co.jp限定で販売されています。GSP301(白)はGSP300(青)の色違いで性能・中身は同じです。

GSP350(赤)にはUSBサウンドカードが付属しています(PCでは専用ソフトを使用してサラウンド化できます。PS4などのCS機ではUSBサウンドカードを使用してもサラウンド化できません)。

3.2 素材について

イヤーパッドPUレザー
ヘッドパッド布製のメッシュ素材
フレームプラスチック(マットで光沢なし)
マイクの周囲プラスチック、硬めのゴム素材(黒い部分)

各種名称は下の画像を参考にしてください。

4 実際に使用した感想

マットなプラスチック素材で作られているので軽くて快適なヘッドセットです。光沢がないため、「安っぽさがない、シンプルなデザイン」だと感じました。GSP600よりも優れている点は価格・重さ・インピーダンスの小ささ公表されている数値から分かることです。実際に使用してみて、「インピーダンスの小ささ」は音量調整をしてしまえば関係ないことが分かりました。

4.1 着け心地について

ヘッドセット自体の重さが267gでとても軽いです。軽いので肩や首に負担が掛からず、長時間使用しても疲れにくいです。側圧はGSP600などの上位モデルのように調整できませんが、「最初からちょうど良い」と感じました。メガネを掛けたまま長時間使用(6時間くらい)しましたが、イヤーパッドがつぶれるような強さはなく、耳の周りに隙間なくフィットしました。「イヤーパットが小さい」ことでフィットしやすいのではないかと思います。

4.2 音楽を聞いた場合(PCに接続)

パソコンに接続して音楽を聞きました。低音が強く出るように調整されていました。「重低音を重視したい!」という人に向いていると感じました。高音も綺麗に聞こえますが、低音の強さの影響で高音が小さく感じました。高音は小さいですが聞き取りにくいわけではなく、小さな音もぼやけずに綺麗(繊細な音を拾える)に聞こえました。

4.3 ゲームをプレイした場合~PS4でCall of Duty Modern Warfareをプレイ~

インピーダンスが低く、直挿しでも音が出やすいということで「コントローラーに直挿しの場合」とAstroの「MixAmpに接続した場合」で使用しました。同時に密閉型で低音が聞きやすいロジクールG PRO Xと比較しました。

コントローラーに直挿しした場合

低音が強いので近くの足音や銃声の方向を聞き分けやすいと感じました。ヘッドセット自体の音質が良いので重厚感が感じられました。音量調整ができるので「直挿しでも音が出やすい」点は使用した結果、気にする必要はないと感じました。

注意点

足音を聞き取りやすくするためには音量をあげる必要があります。アンプ使用している時のようにイコライザが調整される訳ではありません。

ロジクールG PRO Xと比較した場合

直挿しであれば、G PRO Xの方が銃声や足音は聞き取りやすいと感じました。足音を聞くために「音量を上げなければならない」のでGSP301とG PRO Xを比較するとG PRO Xの方が良いと感じました。

MixAmpに接続した場合

低音が強いので近くの足音が聞き取りやすいです。音質がかなり良く、左右の銃声やV.T.O.Lやヘリなどの航空機の音、階段など上下の音を聞き分けやすいです。航空機の音が大きめですが、近くの敵の足音や離れた距離の銃声をかき消されることはありませんでした。音楽を聞いた時と同様に繊細な音が聞き分けやすいと感じました。

ロジクールG PRO Xと比較した場合

密閉型で低音が強いロジクールG PRO Xと比較しました。スナイパーなどの大きくて強い音はG PRO Xの方がクリアで響かないので快適でした。敵の足音はGSP301の方が聞き分けやすいと感じました。「音のクリアさ」は高級なヘッドセットには劣るが、足音の聞き分けやすさGSP301の方が優れていると感じました。同じ「低音が強い密閉型のヘッドセット」でも長所が「クリアさ」や「足音や銃声の方向の聞き分けやすさ」などに差が出ることが分かりました。

1万円前後でヘッドセットを探している人、密閉型軽いヘッドセットを探している人におすすめです(1万円前後のヘッドセットの中ではGSP301が1番FPSに向いていると思う)。興味があればチェックしてみてください。

色違いのGSP302が発売されました。

色違いで性能が同じGSP300はこちらです。

PCで利用する場合はGSP350

GSP350では7.1chに変換できるサウンドカードが使用できます。

注意点

USB接続なのでPS4ではコントローラーやミックスアンプなどに接続できません