【レビュー】SHURE AONIC 215~着け心地の良いイヤーピース~【有線接続】

SHUREのイヤホン「AONIC 215」のレビュー記事です。ゲームや音楽、動画の視聴などで使用して感じたメリット・デメリットをまとめました。また、類似品との違いをまとめました。

AONIC215の特徴

  • イヤーピース(FoamSleeves)の着け心地がとても良い
  • フォーム・スリーブスのイヤーピースを採用
  • イヤーフックの形状を調整できる
  • インラインマイク・リモコン付き
  • 有線接続

SHUREのイヤーピース「フォーム・スリーブス」は、着け心地がとても良いと感じました。また、イヤーフックの形状を変えれる点も良いと感じました。

AONIC 215を開封

AONIC 215の外箱です。箱は丸いです。

背面には、内容物や簡単な説明が記載されています。

箱を開けると、取扱説明書が見える状態です。

紙の下にはイヤホン・ケースが梱包されています。

下の段には「オーナーズ・マニュアル」が梱包されています。

内容物一覧

箱から中身を取り出した様子です。

内容物一覧

  • イヤホン(AONIC 215)
  • キャリングケース
  • イヤーピース
    • フォーム・スリーブス(S/L)
    • ソフト・フレックス・スリーブス(S/M/L)
  • クリーニングツール
  • 取扱説明書
  • オーナーズ・マニュアル

取扱説明書は日本語に対応しています。ページごとに日本語に翻訳されています。

オーナーズ・マニュアルも同様に、日本語に対応しています。イヤホンを使う時の注意事項・メンテナンスなどの記載されています。

イヤホンについて

イヤホンの重量は22gです。有線のイヤホンは15g前後の場合が多いです。AONIC 215にはリモコンが付いているため、やや重くなっていると考えられます。測定した数値では「やや重め」ですが、実際に使ってみると重さは気になりませんでした

先端の端子は3.5mm4極プラグです。

筐体はクリアで、中が見えます。

筐体の内側には「SE215」と記載されています。また、L、Rの刻印があります。「AONIC 215」は「SE215」の後継機のため、同じ筐体が採用されているようです。

イヤーフックは自由に変形できます。針金のように形状記憶されます。自身の頭の形状・耳のサイズに合わせて変形できます。「曲げる位置が自由に選べる」という点が良いと感じました。

イヤホンは分解できます。

イヤーピースが取り付けられているノズルに汚れがたまったら、クリーニングツールで取り除きます。

右耳用のイヤホンには、リモコンが付属しています。スマホなどに接続した時に、音量調整・一時停止などの操作ができます。

背面にはアンドロイド・iOSの切替スイッチがあります。

ケーブルはY型です。

キャリングケースについて

キャリングケースはハードタイプです。

ファスナーで開閉し、内側はファブリック素材です。ポケットがあるため、小さなものを分けて収納できます。

イヤーピースについて

イヤーピースは2種類付属しています。

イヤーピースの種類

  • フォーム・スリーブス(S/M/L)
  • ソフト・フレックス・スリーブス(シリコン製)(S/M/L)

開封時には、フォーム・スリーブス(Mサイズ)が取り付けられています。フォーム・スリーブスはスポンジのように収縮する素材です。密度が高く、耳の形状に合わせて変形する素材です。

スペックについて

AONIC 215のスペックを表にまとめました。

発売日2020/09/03
Amazon価格¥13,109
接続方法有線接続
White/Clear/
Translucent black/
Translucent blue 
本体重量22g
インピーダンス17Ω
ドライバーシングル・ダイナミック・
マイクロドライバー
周波数帯域22~17,500Hz
感度107dB SPL/mW(@1kHz)
型番SE215DYCL+UNI-A(クリア)
SE215DYWH+UNI-A(白)  
SE215DYBK+UNI-A(黒)  
SE215DYBL+UNI-A(青)  

類似品との違い

SHUREのイヤホンには「AONIC 215(有線タイプ)」に似た商品があります。

SE215

AONIC 215によく似た有線接続のイヤホンです。イヤホン自体は同じものです。主な違いは2つあります。AONIC 215はSE215の後継機にあたる商品です。

AONIC 215とSE215の違い

  • ポーチの違い(布製・ハードタイプ)
  • マイク、コントローラーの有無

ケースにこだわりがない場合、マイクが必要ない場合にはSE215を選択しても良いと思います。

AONIC 215(ワイヤレス)

同じ「AONIC 215」という商品名で「完全ワイヤレスイヤホン」が販売されています。通勤・通学で「iPhoneなどに接続したい」「有線接続では使用しない」という人に向いています。

アダプターのみでも販売されています。SHURE製のイヤホンをワイヤレスイヤホンとして使用できる商品です。「有線でも無線でも使用したい!」という人におすすめです。

実際に使用した感想

ゼンハイザーのモニタリングイヤホン「IE 40 Pro」と聞き比べました。

音質について

AONIC 215」をゲーム、音楽、YouTubeやアニメなどの動画視聴で使用しました。低音の重みが少なく、低~中音の音域で音がクリアだと感じました。

「IE 40 Pro」は中~高音の音域で音がクリアだと感じました。シンバルなどの高音がとても綺麗に聞こえるイヤホンです。「IE 40 Pro」は、繊細な音を聞くことに優れたイヤホンだと感じました。「音のクリアさ」を比較すると、「IE 40 Pro」の方がクリアな音質だと感じました。

着け心地について

着け心地がとても良いと感じました。イヤーフックが自由に変形できます。耳の大きさや位置は人それぞれです。それぞれのサイズに調整できるため、快適に使用できる人は多いと思います。

眼鏡をかけて使用しても、問題ありませんでした。イヤーフックを曲げることで、調整できます。イヤーフックとメガネのモダン(耳に引っ掛けるパーツ)が同時に耳に引っ掛かることはありませんでした。

フォームスリーブス・フォームが耳の形状に変形します。隙間なく、耳の形状に合わせてイヤーピースが変形します。「フィット感が高いものが好き!」という人には、とても良いイヤーピースだと感じました。

音楽を聞いた感想

AONIC 215」は音楽を聞くためのイヤホンです。楽曲や男性・女性などの「声の高さ」からの影響が少なく、「幅広く使えるイヤホン」だと感じました。

「音のクリアさ」を重視する人には「IE 40 PRO」の方が向いています。しかし、音楽や動画などで使用する時に「クリアさ」を求めない人もいると思います。「幅広く、バランスよく聞こえるイヤホンが欲しい!」という人に向いていると感じました。

PS5でゲームをプレイした感想-APEX Legendsをプレイ-

PS5でAstroの「MixAmp Pro TR」に接続して使用しました。

AONIC 215は低音の「重み」が少ないイヤホンですが、アンプに接続することで低音が聞き取りやすいと感じました。足音や銃声の方向が分かります。FPSやバトロワなどでも使用できるイヤホンだと感じました。

IE 40 Proと比較

IE 40 PROとの違いをまとめました。どちらも良いイヤホンですが、違う点があります。

商品名AONIC 215IE 40 PRO
端子の種類3.5mm4極プラグ3.5mm3極プラグ
端子の形状ストレート型L字
マイクの有無有りなし
リモコンの有無有りなし
イヤーフックどこでも曲げれる折り曲げる位置が決まっている
音のクリアさイヤホンの中ではクリアな部類AONIC 215よりもクリア
定位感IE 40 PROには劣るが、方向は分かる銃声や足音の方向が分かりやすい

端子の形状がストレート型のため、個人的にはメリットだと感じました。ズボンのポケットにいれたスマホに接続する時、目の前のアンプに接続する時などL字型だとケーブルが曲がってしまいます。L字型の端子の場合、イヤホンが引っ張られて耳に負担がかかる事があります。用途によってはデメリットになることもありますが、個人的にはメリットだと感じました。

おすすめの用途・目的

  • AONIC 215:主に音楽や動画の視聴で使いたい人、着け心地を重視する人
  • IE 40 PRO:ゲームなどで定位感や「クリアさ」を重視する人

AONIC 215の気になる点

着け心地を重視する人におすすめのイヤホンですが、気になる点が3つあります。

  • イヤーピースの交換が大変
  • リモコンはスマホでしか使えない
  • 「高遮音」だが、イヤホンの外の音は聞こえる

イヤーピースの交換が大変

スポンジのような「フォーム・スリーブス」、シリコン製の「ソフト・フレックス・スリーブス」の2種類が付属しています。「フォーム・スリーブス」は「固くて外しにくい」と感じました。スポンジの表面の加工が「破れるのでは?」と不安になりました。

また、「ソフト・フレックス・スリーブス」はイヤーピース側の穴が小さく、「取り付けにくい」と感じました。取り付けにくいため、外れにくいイヤーピースですが、「簡単に着脱できない」点が気になりました。

交換方法は、下の動画を参考にしました。

リモコンはスマホでしか使えない

AONIC 215にはリモコンがあります。PC、PS5で使用したところ、音量調整やミュートなどの機能が使えませんでした。

リモコンにはマイクが内蔵されています。PS5では、マイクを使用することができました。マイクが首のあたりにあるため、声が入りにくいです。また、キーボードやコントローラーの操作音を拾いやすいです。ボイスチャットを使用することが多い人には、あまり向いていないと感じました。

「高遮音」だが、イヤホンの外の音は聞こえる

気になる点はありますが、着け心地の良いイヤホンです。「着け心地を重視する」という人におすすめです。また、カラーバリエーションが豊富です。興味があれば、チェックしてみてくだいさい。