Soundcoreのワイヤレスイヤホン(Liberty Air 2 Pro)のレビュー記事です。以前から人気があった「Liberty Air 2」の上位モデルです。実際に使用してみた感想や、メリット・デメリットをまとめました。
Liberty Air 2 Proの特徴
- 再生時間:最大7時間(イヤホン本体のみ)/最大26時間(ケース使用時)
- 前のモデル(Liberty Air 2)よりもクリアな音質
- 専用アプリ「Soundcore」に対応
- 3種類のノイズキャンセリング
- 充電ケースを含めて約62g
- タッチ操作
- USB Type-Cで充電
- 防水規格:IPX4
Contents
Liberty Air 2 Proを開封
Liberty Air 2 Proはグレーの外箱です。今まで購入したSoundcore製のワイヤレスイヤホンは水色の外箱でした。「Pro」シリーズはグレーの外箱が採用されているようです。
背面には英語で説明が記載されています。
側面には、PureNoteテクノロジーの説明が記載されています。
Liberty Air 2と同様に、本のように開くことができるパッケージです。
パッケージ―は2段です。下の段に説明書・イヤーチップ・ケーブルが梱包されています。
内容物一覧
中身を取り出した様子です。
内容物一覧
- イヤホン(Liberty Air 2 Pro)
- イヤーチップ(XXXS/XXS/XS/S/M+/L/L+/XL)
- 充電ケース
- USB-Cケーブル
- 取扱説明書
取扱説明書は日本語に対応しています。
開封時には取り付けられているイヤーピースはMサイズ(S<M<M+)です。
イヤホンについて
イヤホンはタッチパッドで操作します。操作方法は「ダブルタップ」・「2秒間長押し」の2種類です。専用アプリで設定します。
上部にはライトがあり、ペアリングした時に点灯します。
下部にはマイクがあり、通話などで使用できます。
イヤホンの重量は、左右の合計で10gです。前のモデル(Liberty Air 2)と同じ重量です。
充電ケースについて
充電ケースは上から見ると正方形です。「soundcore」のロゴの下に突起があります。突起を上にスライドしてケースを開けます。
フタをスライドした状態です。
イヤホンを収納した状態です。右耳用のイヤホンは右側、左耳用のイヤホンは左側に収納します。
ケースの側面には、ライトが3つあります。ライトはバッテリー残量を表示します。バッテリーの表示はLiberty Air 2と同じです。
バッテリー残量の表記
- 左:点滅→<30%
- 左:点灯、中央:点滅→30%-70%
- 左、中央:点灯、右:点滅→>70%
- 全て点灯:100%
上部にはUSB Type-Cの差込口、ボタンがあります。
ボタンの機能は2つ
- ペアリング→左右のイヤホンを充電ケースに戻し、充電ケースが開いた状態にする。3秒間長押しし、イヤホンのLEDが点滅し、ペアリングモードになるまで待ちます。
- リセット→左右のイヤホンを充電ケースに戻し、充電ケースが開いた状態にする。10秒間長押しし、イヤホンのLEDが赤く3回点滅し、白色に変わるまで待ちます。
ワイヤレス充電に対応しており、ワイヤレス充電器(別売)に置くだけで充電できます。
底はフラットです。テーブルなどに置いた時などに、ガタつくことがありません。
ケースの重量は50gです。Liberty Air 2は43gのため、Liberty Air 2よりも7g重くなったことが分かります。体感では同じくらいの重量という印象です。
ケースとイヤホンの重量は、合計61gです。
ケーブルについて
充電ケーブルはType-AとType-Cの端子です。長さは約60cmです。
スペックについて
Liberty Air 2 ProのスペックをLiberty Air 2と比較してみました。
商品名 | Liberty Air 2 Pro | Liberty Air 2 |
発売日 | 2021/01/20 | 2019/11/27 |
Amazon価格 | (黒)¥12,980 (白)¥12,980 | (黒)¥7,999 (白)¥9,999 |
再生時間 |
| 最大7時間(イヤホン本体のみ) 最大28時間(充電ケース使用時) |
重量 | 約61g(充電ケース含む) | 約53g(充電ケース含む) |
防水規格 | IPX4 | IPX5 |
充電端子 | USB Type-C | |
通信方式 | Bluetooth5 | |
Bluetoothプロファイル | A2DP/AVRCP/HFP/HSP | A2DP/AVRCP/HFP |
対応コーデック | SBC/AAC | AAC/SBC/aptX |
ドライバー | 11mmPureNote™ドライバー | 6mmダイヤモンドコーティングドライバー |
製品型番 | A3951011(ブラック) A3951921(ホワイト) A3951N31(ネイビー) A3951N51(ピンク) | A3910011(ブラック) A3910021(ホワイト) |
充電ケースのバッテリーは「通常モード」で比較すると、Liberty Air 2の方が2時間長持ちです。防水規格は「IPX4」と、Soundcoreのワイヤレスイヤホンの中では低めの防水性能です。水の飛まつに対しては保護されますが、水没などには注意が必要です。
「Pro」と名付けられ、「音」に関する性能を上げながら価格を抑えようとした結果、「必要な性能を取捨選択したのではないか?」と考察します。項目ごとに優劣はありますが、用途によって向いている機種が分かれてきます。
「音質を重視したい!」という人にはLiberty Air 2 Pro、「運動などラフに、カジュアルに使用したいか?」という人にはLiberty Air 2が向いていると思います。
専用アプリ「Soundcore」について
Soundcore
Power Mobile Life LLC無料posted withアプリーチ
Liberty Air 2 Proは専用アプリ「Soundcore」に対応しています。
初回はアプリにデバイスを登録します。アプリを起動した画面です。「Liberty Air 2 Pro」のため、「Libertyシリーズ」をタップします。
「Liberty Air 2 Pro」をタップします。
設定できると、下のような画面に切り替わります。
HearIDで聞き取りやすさを設定
画面左下のアイコンをタップすると、下の画面に切り替わります。
HearIDの「イヤホンをパーソナライズ」をタップすると、HearIDが始まります。聴力検査に似た簡単な検査です。設定することで、アプリが聞き取りにくい音域を把握してくれます。そして、音楽を聞き取りやすい音に自動で調整してくれる機能です。
イコライザーの設定
イコライザーはプリセット・カスタムから選択できます。
プリセットは22種類から選択できます。
プリセット一覧
- イコライザー(デフォルト)
- アコースティック
- ベースブースター
- ベースリデューサー
- クラシック
- Podcast
- ダンス
- ディープ
- エレクトロニック
- フラット
- ヒップホップ
- ジャズ
- ラテン
- ラウンジ
- ピアノ
- ポップ
- R&B
- ロック
- 小型スピーカー
- 話し言葉
- トレブルブースター
- トレブルリデューサー
「カスタム」を選択すると、好みの聞こえ方に調整できます。「こだわりの設定」がある人にも対応できるアプリです。
ノイズキャンセリングの設定
ノイズキャンセリングは「モード設定」から変更します。
「標準」に設定すると、ノイズキャンセリング・外音取り込みモードがオフの状態に変わります。
「ノイズキャンセリングモード」は、用途や場所によってモードが分かれています。
環境に合わせて選べるノイズキャンセリング
自分のいる環境をアプリ上で選ぶだけで、そのシーンに最適な強度のノイズキャンセリングが起動します。
- 交通機関モード:乗り物のエンジン音や走行音など、低周波ノイズを最小限に抑えます。
- 屋内モード:周囲の会話など中周波ノイズを低減します。
- 屋外モード:街中の環境音などのノイズを低減します。
「外音取り込みモード」は「イヤホンの外の音」を取り込むことができるモードです。「全ての外音」・「音声フォーカス」から選択できます。
操作の機能を割り振る
操作内容を選択します。「ダブルタップ」・「2秒長押し」の2パターンを左右それぞれに割り振ることができます。
機能一覧
- 音量小
- 音量大
- 次へ
- 戻る
- 再生/一時停止
- 音声アシスタント
- モード設定
「2秒長押し」は実際に使用してみると、体感で3~4秒長押しすると反映されます。
「装着検出」について
Liberty Air 2 Proは「装着検出」機能が搭載されています。イヤホンを外すと自動で音楽が停止します。イヤホンを外して、会話などをするときに便利な機能です。イヤホンを着脱するだけで音楽を再生・停止できます。
実際に使用した感想
ジムで使用してみた感想
防水性能について
Liberty Air 2 Proの防水規格はIPX4です。Soundcoreのワイヤレスイヤホンの中では低めの防水性能です。私の場合、フィットネスジムで筋トレをすることが多いです。水の飛まつ程度であれば保護できる防水性能です。軽めの運動であれば使用できる防水性能だと感じました。
真夏にマラソンなどをして、滝のように汗をかくときに使用するのであれば「少し心配」な性能です。防水性能が高い他のイヤホンを使用した方が安心だと思います。
ノイズキャンセリングについて
私が通うジムではスピーカーから音楽が流れています。イヤホンの音を聞きたいため、ノイズキャンセリングを「オン」に設定して使用しています。
「モード」については、「交通機関」「屋内」「屋外」の内、どの設定を使用してもノイズキャンセリングの効果がありました。それぞれのモード(シーン)に特化していながら、他の場面もカバーできるような性能があると感じました。
ノイズキャンセリングできる場面に幅があるため、場所ごとにこまめに設定を変更する必要が無いと感じました。「○○するときに使用することが多いから、△△モードに設定しよう」という決め方が簡単だと思います。
各モードに適した用途
- 交通機関モード:電車やバスなどの通勤・通学で使用することが多い人
- 屋内モード:カフェなどで作業することが多い人
- 屋外モード:外でランニングする時などに使用することが多い人
気になった点
ノイズキャンセリングをオンにした状態で無音の時、違和感がある。楽曲が切り替わるタイミングで無音になる時、曲によって無音の時間が長い場合があります。
無音の状態でもノイズキャンセリングが効くため、「耳栓を着けているような感覚」だと感じました。他のイヤホンよりも「耳をしっかりと封をする」という感覚がありました。
音質について
前のモデル(Liberty Air 2)はクリアな音質でしたが、Liberty Air 2 Proは音質に関して優れています。
低音がクリアで、「キレの良い低音」が楽しめるイヤホンです。低音が強いイヤホンの場合、「音が響いて残る」ことがありますが、Liberty Air 2 Proは低音が残りすぎない印象です。中音・高音もはっきりと聞こえますが、低音の方が大きい印象です。また、ノイズキャンセリングの効きが良いため、低音が一層強く感じました。
イコライザーの設定は変更できますが、元の楽曲の雰囲気を変えないために「デフォルト」で使用しています。聞きたい楽曲によって簡単にプリセットを変更できるため、操作しやすいアプリだと感じました。
「クリアな音質を楽しみたい人」「ノイズキャンセリングが効くイヤホンが欲しい人」におすすめです。興味があれば、チェックしてみてください。