この記事は、Ankerのオーディオブランド「Soundcore」のワイヤレスイヤホン「Liberty Air 2」のレビュー記事です。以前から使用しているSoundcoreのワイヤレスイヤホン「Life P2」が快適だと思い長期間使用しています。「Liberty Air 2」は見た目がAirPods Proに似ており、価格は良心的です。
Liberty Air 2の特徴
- 再生時間:最大7時間(イヤホン本体のみ)/最大28時間(ケース使用時)
- 専用アプリ「Soundcore」に対応
- 充電ケースを含めて53g
- 片耳でも使用可能
- タッチ操作
- USB Type-Cで充電
- ワイヤレス充電に対応
- 防水に対応(IPX5)
同ブランドのワイヤレスイヤホン「Life P2」との性能面の違いは、関連記事をご覧ください。実際に使用して感じたメリット・デメリットをまとめました。
Contents
Soundcore Liberty Air 2を開封
Liberty Air 2の外箱です。
背面には日本語で機能・内容物・仕様の説明が記載されています。
側面には、音声通話・サウンドについての記載があります。
本のように開くと開封できます。
パッケージは2段です。下の段にはケーブル・取扱説明書・イヤーチップが梱包されています。
内容物一覧
中身を取り出した様子です。
内容物一覧
- イヤホン(Liberty Air 2)
- イヤーチップ(XS/S/M+/L/XL)
- 充電ケース
- USB-Cケーブル
- 取扱説明書
取扱説明書は日本語に対応しています。
開封時に取り付けられているイヤーピースはMサイズ(S<M<M+)です。
イヤホンについて
イヤホンはタッチパッドで操作します。soundcoreのロゴの辺りがタッチパッドです。音楽の再生・停止・スキップ・音声アシスタント(Siri)などを専用アプリで割り振ることができます。
イヤホンの上部にはライトがあります。スマホなどとペアリングした時、充電ケースに収納した時などに点灯・点滅します。
イヤホンの下部には、マイクの穴が空いています。
イヤホンの重量は、左右の合計で10gです。
充電ケースについて
ケースの色はマットブラックです。表面はシリコンのような加工が施されています。爪を立てて触ると傷が付くような素材です。
側面には3つのライトがあります。ケースのライトは、ケースのバッテリー残量を表します。
バッテリー残量の表記
- 左:点滅→<30%
- 左:点灯、中央:点滅→30%-70%
- 左・中央:点灯、右:点滅→>70%
- 全て点灯:100%
背面にはボタンやライトがありません。
底面には充電ケーブル(Type-C)の差込口、ボタンがあります。
ボタンの機能は2つ
- ペアリング→ケースにイヤホンを入れた状態でボタンを3秒間長押し
- リセット→ケースにイヤホンを入れた状態でボタンを10秒間長押し
ケース自体はコンパクトです。サイズは6cm×3cm×5cmです。以前から使用しているイヤホンのケース(Soundcore Life P2)と比較した画像です。
イヤホンをケースに収納した状態です。
イヤホンを取り外した状態です。
Liberty Air 2はワイヤレス充電に対応しています。ワイヤレス充電器(別売)に置くだけで充電できます。
ケースの重量は43gです。
イヤホン、ケースの重量は合計53gです。
USBケーブルについて
充電ケーブルは、結束バンドで束ねられています。長さは約60cmです。
端子はType-AとType-Cです。
スペックについて
Liberty Air 2のスペックを表にまとめました。
発売日 | 2019/11/27 |
Amazon価格 | (黒)¥7,999 (白)¥9,999 |
再生時間 | 7時間(本体のみ) 最大28時間(充電ケース使用時) |
重量 | 約53g(充電ケース含む) |
防水規格 | IPX5 |
充電端子 | USB Type-C |
通信方式 | Bluetooth5 |
Bluetoothプロファイル | A2DP/AVRCP/HFP |
対応コーデック | AAC/SBC/aptX |
ドライバー | 6mmダイヤモンドコーティングドライバー |
製品型番 | A3910011(ブラック) A3910021(ホワイト) |
防水規格はIPX5です。IPX5は噴流に対して保護する性能です。シャワーを浴びる程度の量であれば、耐えられる規格です。「耐えられる規格」のため、シャワーを浴びるときに使用しても壊れない保証ではありません。
「保険」程度に捉えたほうが良いと思います。運動などで汗をかいた状態で使用しても、安心して使用できる性能だと思います。
専用アプリ「Soundcore」について
「Liberty Air 2」は専用アプリに対応しています。専用アプリは入れたほうが良いと思います。アプリのインストールや初期設定は面倒です。しかし、アプリを入れないのであれば「Liberty Air 2」の機能を生かすことができません。
Soundcore
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設定した操作の機能やイコライザーはイヤホン自体に保存されているようです。イヤホンをケースに収納し、アプリを閉じた状態でも反映されます。iPhoneであればAppストア、AndroidであればGoogle Playなどからインストールできます。
アプリを起動した画面です。
今回は「Liberty Air 2」を設定するため、「ヘッドホン」タブを選択し、「Libertyシリーズ」をタップします。
「Liberty Air 2」をタップします。
設定できれば、下のようなホーム画面に変わります。
専用アプリができること
イコライザーの設定
ホーム画面の「イコライザー」をタップします。
すると、下のような画面に切り替わります。
イコライザーはカスタムで好みの聞こえ方に調整できます。「自分で調整したい!」という場合には「カスタム」で設定することをおすすめします。
細かい設定は分からないけど、「ざっくりと設定したい!」という場合には「プリセット」で設定できます。
プリセットは22種類から選択します。多くの人はプリセットで満足できると思います。
プリセット一覧
- デフォルト
- アコースティック
- ベースブースター
- ベースリデューサー
- クラシック
- Podcast
- ダンス
- ディープ
- エレクトロニック
- フラット
- ヒップホップ
- ジャズ
- ラテン
- ラウンジ
- ピアノ
- ポップ
- R&B
- ロック
- 小型スピーカー
- 話し言葉
- トレブルブースター
- トレブルリデューサー
「プロの設定を使いたい!」という人には「プロフェッショナル」という設定があります。この設定はグラミー受賞プロデューサーによるカスタムイコライザーです。
操作の機能を割り振る
ホーム画面の「コントロール」から設定します。
「Liberty Air 2」はイヤホンのタッチパッドで操作します。
アプリの「コントロール」という項目ではタッチ操作の設定をします。「シングルタップ」、「ダブルタップ」、「2秒間長押し」の3パターンの設定がでできます。使える機能は6つから選択します。
割り振れる機能は6つ
- 再生/一時停止
- 次へ
- 前へ
- 音声アシスタント
- 音量大
- 音量小
ワイヤレスイヤホンは、機種によって操作方法が違う場合があります。以前使用していたワイヤレスイヤホンと同じ操作にする、使いやすい設定に変更したい場合に便利です。
HearIDで聞き取りやすさを測定
このテストは約3分間で終了します。苦手な音域(聞き取りにくい音の高さ)を確認し、音量を自動で調整してくれる機能です。健康診断などの聴力検査に似ています。
この機能は、人によっては必要ないと思います。特に10代、20代の若い世代の人はこのテストをしても効果を感じられない場合があると思います。
年齢を選択します。
静かな場所で測定できるように、室内の騒音レベル(dB)を測定します。
室内の騒音レベルに問題が無ければ、テストが始められます。
左右の耳にイヤホンを装着し、音が鳴っている間は画面をタップし続けます。聴力測定と同じような測定をします。
私の場合、どの音域も聞き取れていたようでフラットな結果でした。テスト後に音楽を再生すると、音量が最大になっていました。音量に注意が必要です。
実際に使用した感想
ジムで使用した感想
タッチ操作のワイヤレスイヤホンは、初めて使用しました。運動していると汗をかくことがありますが、指が濡れていてもタッチパッドが反応していました。タッチパッドはしっかりと反応するため、音量調節などで連打(連続タッチ)しても反応しました。汗でイヤホンが外れるなどの不具合もなく、ストレスなく使用できました。
気になった点
操作方法(タッチ操作)について
タッチ操作は、人によって好き・嫌いが分かれると思います。メリット・デメリットがあります。
メリット
- 軽い力(触るだけ)で操作できる→イヤホンを耳に押し付けない操作
- 連続で操作しても、耳が痛くなりにくい
デメリット
- 押した感覚がない→操作できたか不安・「操作した感覚」がない
メリットは「軽い力」で操作できることです。「Liberty Air 2」の操作方法は3つ(シングルタップ、ダブルタップ、2秒間長押し)です。イヤホンを指先で「トントン」と叩く(タッチ)するように操作しますが、ボタン操作よりも「耳に対する負担」が小さいと感じました。
デメリットは「押した感覚」がないことです。ボタンのような「クリック感」・「押した感覚」がなく、使い始めの頃は「押せているのか?」「反応したのか?」という不安を感じました。ボタンに慣れている人は、使い始めに違和感を持つことがあると思います。ボタンのような「操作した感覚」を求める人には向いていないと思います。
ケースについて
ケースの質感について、気になる点があると感じました。ケースの外側はシリコンのような素材が使用されています。表面にサラサラとしたスプレーのような加工(粉が吹き付けられたような状態)が施されています。
長期間使用することで、表面の加工が取れた時に「べたつき」の不安があると感じました。プラスチックなどの安っぽさがない代わりに、使用する中で出てくるケースの「手触り」に不安があります。
質感は好みが分かれると思いますが、「サイズ感」が魅力的です。コンパクトなケースで持ち運べる点は良いと思います。ズボンのポケットに入れてもポケットが膨らみ過ぎません。気軽に持ち運べるサイズだと思います。
音質について
専用アプリを使用しない場合~Life P2との「聞こえ方」の違い~
今回レビューした「Liberty Air 2」には専用アプリ「Soundcore」に対応しています。そのため、アプリを使用する前の状態と「Life P2」を聴き比べました。
- Liberty Air 2
- 中~高音が聞き取りやすい→クリアなサウンド
- Life P2
- 低音が強め→迫力がある
2つのイヤホンは同じ「Soundcore」というブランドですが、「聞こえ方」が大きく違うと感じました。「Liberty Air 2」は中~高音が聞き取りやすいと感じました。「Life P2」は低音が強いため、迫力のあるサウンドのように感じました。
アプリを使わないのであれば、「Liberty Air 2」は低音を抑えたため「クリアなサウンド」ですが、「Life P2」には低音の迫力があるという違いがあると感じました。
専用アプリを使用した場合
専用アプリを使用すると、イコライザーの設定ができます。イコライザーのプリセットはアプリを閉じてもイヤホン自体に保存されるため、設定した方が良いと思います。私の場合、プリセット内の「ロック」に設定することが多いです。豊富な「プリセット」や好きなように設定できる「カスタム」があり、簡易的なアンプの役割をします。多くの人が満足できるアプリだと感じました。
操作方法や質感など、人によっては好みは分かれると思います。専用アプリは、汎用性が高く、多くの人が満足できると感じました。
おすすめな人
- イコライザーを調整して使用したい人
- タッチ操作のイヤホンに興味がある人
- コンパクトに収納できるワイヤレスイヤホンが欲しい人
興味があれば、チェックしてみてください。
ウルトラノイズキャンセリングなど、Liberty Air 2の上位モデル「Liberty Air 2 Pro」も販売されています。