【レビュー】SteelSeries Arctis 7P【PS5でワイヤレスサラウンドに対応】

この記事はSteelSeriesから発売されたPS5対応のワイヤレスサラウンドヘッドセット「Arctis 7P」のレビュー記事です。ヘッドセット自体は白・青・黒の3色で構成されています。PS5と色の組み合わせが同じで、「PS5に向けて作成されたヘッドセット」だと感じました。PS4、PC、Switch、モバイルにも対応しています。PS5で使用した感想をまとめました。

Arctis 7Pの特徴

  • PS5ワイヤレスサラウンドに対応(PS5の技術「Tempest 3D Audio Tech」にも完全対応)
  • 側圧は普通だが、イヤーパッドがやわらかめ
  • サイズ調整の幅が狭い
  • 重量は353gだが、軽く感じた
  • 定位間はアンプに劣るが直刺しよりも優れている

Arctis 7Pを開封

Arctis 7Pの外箱です。

背面には英語で説明が記載されています。

側面には内容物やスペックが記載されています。

箱が細かったため、測定すると厚みは7.5cmでした。ワイヤレスヘッドセット自体や梱包する箱は大きいものが多いため、Arctis 7Pはコンパクトな印象を受けました。

箱から取り出すと、プラスチックの型に固定されています。

内容物一覧

内容物を取り出した様子です。

内容物を表にまとめました。

製品名 Arctis 7P
型番 61467
ヘッドセット 353g
USB-C to USB-A
変換アダプターケーブル
1.2m
Micro-USB充電ケーブル 1.5m
4極3.5mmオーディオケーブル 1.2m
USB-C ワイヤレスドングル
取扱説明書 日本語対応

説明書は日本語に対応しています。難しい操作や設定は特にありませんが、日本語で説明が記載されているため分かりやすいです。

ヘッドセットについて

ヘッドセットの重量は353gでした。ワイヤレスヘッドセットとしては軽い印象です。以前、使用したワイヤレスヘッドセット「Razer Thresher 7.1ch」は409gでした。ワイヤレスヘッドセットはケーブルが垂れないので軽く感じやすいです。しかし、50gも差があり実際に「Arctis 7Pは軽い」と感じました。

ヘッドセットの全体の様子です。白・黒・青の3色で構成されています。

イヤーカップは90°回転します。首に掛けた時、顎にイヤーカップが当たりにくいです。男性の場合、注意点があります。私の場合、喉ぼとけが当たりました。首や喉とイヤーカップとの間の隙間が狭いと感じました。

マイクは少し短めで約11cmです。双方向性デザインが採用され、ノイズキャンセリングに対応しています。

マイクは自由に曲げて固定できます。

マイクの口元に当たる側の様子です。白い部分はマット加工です。

反対側の様子です。こちらは光沢のある加工です。

ミュート時にはランプが赤く光ります。口元にマイクがある状態でミュートにすると光が強く感じます。光が気になる場合、ミュート時はマイクを収納した方が良いと思います。

イヤーカップは斜めに回転します。下の画像の赤丸部分にピンがあり、回転の軸の役割をします。斜めに回転することで、耳の周囲にフィットするようになっています。

イヤーカップにはボタンやダイヤルがあります。電源をオン・オフにする際は、電源ボタンを3秒長押しします。

右側のイヤーカップの機能

  • サイドトーンの音量調整
  • 電源ボタン

左のイヤーカップにはボタン、ダイヤル、端子の差込口があります。

左側のイヤーカップの機能

  • マイクミュートボタン
  • 音量調整ダイヤル
  • モバイルケーブルジャック
  • ヘッドホン共有ジャック
  • マイクロUSB充電ジャック

Arctis 7Pの充電はマイクロUSBで行います。PS5のコントローラー「DualSense」はUSB-Cで充電するため、端子が違う点が残念です。

イヤーパッドの厚みは約2.5cmです。通気性が良い、布製のイヤーパッドが採用されています。

イヤーパッドは着脱可能です。ドライバーは後頭部に向けて深く、傾斜があります。耳が押し付けられにくいようなデザインです。

サイズ調整はヘッドバンド(スキーゴーグルヘッドバンド)で行います。名前のとおり、スキー場で使用するゴーグルのバンドに似ています。ヘッドバンドの下の白い部分は、特性のスチール素材です。青い部分は硬めのゴム素材です。

マジックテープは右側の1か所のみで、右側にはありません。

サイズ調整のマジックテープの大きさは約4cmです。マジックテープである程度のサイズを決め、頭にヘッドバンドを押し付けることでサイズが決まります。

ケーブル類について

ケーブルは3本同梱されています。

USB-C to USB-A 変換アダプターケーブル

主に、USBドングルを接続する際に使用します。PCやPS4と無線接続したい時に使用します。USB-Cの差込口にUSB-Cワイヤレスドングルを接続して、ワイヤレス接続する際に使用します。

Micro-USB充電ケーブル

主に、ヘッドセット「Arctis 7P」を充電する時に使用します。

4極3.5mmオーディオケーブル

3.5mm端子のデバイスやアンプに有線接続する時に使用します。

USB-C ワイヤレスドングルについて

USB-Cに接続するワイヤレスドングルです。約3cmとコンパクトサイズです。USB-C to USB-A変換アダプターに接続すると、PCやPS4と接続した場合、ワイヤレスのステレオヘッドセットとして使用できます。

PS5で使用する際はサラウンドに対応しています。PS5のコントローラーに接続すると、PS5の「Tempest 3D Audio Tech」技術をワイヤレスサラウンドとして使用できます(PS5本体のUSB-Cポートに接続しても使用可能)。

スペック・素材について

スペックについて

発売日 2020/11/11
接続方法 無線(有線も可)
ヘッドフォン
ドライバー 40mmネオディミウムドライバー
タイプ 密閉型
周波数特性 20~20,000Hz
インピーダンス 32Ω
全高調波歪み 3%未満
音量コントロール オンイヤーカップ
マイク
周波数特性 100~6,500Hz
特性パターン 双方向性
感度 -38dBV/Pa
インピーダンス 2,200Ω
位置 格納式
ワイヤレス
範囲 40フィート/12m
バッテリー寿命 24時間

素材について

イヤーパッド 布性
ヘッドバンド  スキーゴーグルバンド
ヘッドバンド上部 スチール素材
イヤーカップ プラスチック

各素材の位置を画像にまとめました。

専用ドライバー「SteelSeries Engine」について

PCで使用する場合、専用ドライバー「SteelSeries Engine」が使用できます。

イコライザーやマイクなどの設定ができます。

以上の設定はPS5には反映されないようです。PCで使用する際、設定は反映されます。PCではサラウンドに対応していない点に注意してください。

実際に使用した感想

着け心地について

側圧は普通くらいだと感じました。2~3時間の使用であれば、耳の周りが痛くなりにくいと思います。装着している時間が長い(4~5時間)場合、イヤーパッドが潰れてきてドライバーに耳が当たることがありました。イヤーパッドは潰れやすい印象です。

重さは353gですが、軽く感じました。ワイヤレスの中では重量が軽い方で、長時間使用しても疲れにくいです。

サイズは小さめで、調整幅が狭い点が気になりました。私の場合、他のヘッドセットでは最大サイズから1段階小さいサイズで使用することが多いです。Arctis 7Pでも頭は入りますが、新品の状態では「調整のバンドが硬い」と感じました。イヤーパッドが上に引っ張られるため、同時に「耳たぶが上に引っ張られる」ように感じました。バンドはゴム製のため徐々に伸びてきます。数日間使用している間に、気にならなくなるとは思います。

音楽を聴いた場合

PCに接続して、音楽を再生しました。PCでは専用ソフトでイコライザーの調整ができますが、今回は調整していない状態で使用しました。ゲーミングヘッドセットですが、低音よりも中~高音が聞き取りやすいと感じました。

ズンズン、ドンドンという低音も聞き取りやすいですが、低音が主張しすぎることがないと感じました。J-POPやアニソン、洋楽など幅広く使用できるバランスの良いサウンドです。

PS5で使用した感想-Call of Duty Cold Warをプレイ-

Arctis 7Pを購入した目的は、1番の目的は「PS5でTempest 3D Audio Techをワイヤレスで試す」ということです。

Arctis 7Pでワイヤレス接続した場合、アンプに接続したときのように低音・高音などの「聞きたい音」が聞き取りやすいと感じました。地面の素材(金属や水、木など)の音や足音、銃声の方向が分かりやすいと感じました。FPSやバトロワに向いているヘッドセットだと思います。

遅延に関しては問題ないと感じました。超低遅延の「2.4Ghzロスワイヤレス技術」によってラグのないゲーム体験を実現できます。実際にゲームをプレイする中で遅延が気にならず、快適にプレイできました。

有線接続で他のヘッドセットでもTempest 3D Audio Techは使えるが・・・

有線接続で他のヘッドセットでも「Tempest 3D Audio Tech」が使えるようです。他のヘッドセット(TurtleBeach Elite Atlas)をコントローラーに接続して使用しました。

Elite Atlas自体は定位間が高く、FPS向けのヘッドセットです。コントローラーに接続すると、音がこもるように感じました。アンプなどのバーチャルサラウンドに慣れている人は、直刺しは向いていないと思いました。

Arctis 7PはAstroのMixAmpに接続したヘッドセットには劣るが、コントローラー(DualSense)に接続したヘッドセットより優れていると感じました(アンプに接続した音に近い)。

バッテリーについて

バッテリー寿命が「24時間」あり、とても長いです。プレイ時間にもよりますが、「1日あたり2~3時間プレイする」という人であれば、「1回充電すれば、1週間遊べる」計算です。「バッテリーの持ちが良い」ということは使用する上で大きなメリットだと思います。

メリット・デメリットはありますが、Tempest 3D Audio Tech」をワイヤレスで使用できるヘッドセットの種類は少ないです。興味があれば、チェックしてみてください。