この記事はTurtle Beachのゲーミングヘッドセット「Elite Atlas」のレビュー記事です。
Elite Atlasの特徴
- ドンシャリ(低音・高音が強く、メリハリがあるサウンド)
- 頭にフィットして着け心地がとても良い
- マイク・ケーブルは着脱可能
- 密閉型
実際に使用してみて、長時間着けていても疲れにくいと感じました。軽いヘッドセットではありませんが、イヤーパッドがフカフカしており側圧で痛くなることはありませんでした。着け心地のよいヘッドセットを探している人におすすめのヘッドセットです。
Contents
Elite Atlasを開封
Elite Atlasの外箱です。箱のサイズは255mm×260mm×110mm程度です。一般的な有線のヘッドセットの箱よりも大きいです。

背面には英語で説明が記載されています。

内箱の様子です。

箱を開けると、紙が入っています。「Elite Atlasは素晴らしいヘッドセットだ!」というような内容が記載されています。
直訳すると、「(前略)完璧にバランスの取れた、前例のない快適さに包まれた次世代オーディオ。40年間のオーディオの進歩の結果、エリートは新しい基準を確立しました。(後略)」という内容です。

紙をはずすと、プラスチックの板が挟まれています。

プラスチックの板を外すと、ヘッドセットを取り出すことができます。

Turtle Beachについて
1975年に創業された企業です。ゲーミングヘッドセットは2005年以降からリリースされ始めました。2019年にはゲーマー向けの周辺機器メーカー「ROCCAT」を買収したことでも知られています。日本では知名度があまりありませんが、Turtle Beachは北米ではゲーミングヘッドセット市場の最大手の1つです。
CODなどのゲームをプレイするDr DisrRspectやAli-AなどのYouTube登録者:数百万人といった人がインフルエンサーやアンバサダーがTurtle Beachの製品を使用しています。
ROCCATのゲーミングヘッドセット「ELO」にはTurtle Beachの技術「ProSpecs Glasses Relief System」が採用され、メガネをかけていても快適に使用できるようになっています。
内容物一覧
内容物を取り出した様子です。

内容物を表にまとめました。
製品名 | Elite Atlas |
Amazon価格 | ¥12,570 |
製品番号 | TBS-6286-01 |
ヘッドセット | 363g |
ケーブル(3.5mm4極プラグ) | 1.32m |
ケーブル(PCスプリッター) | 1.68m |
マイク | 15cm |
取扱説明書 | 日本語非対応 |
取扱説明書は日本語非対応です。図で説明が記載されているため、英語が苦手な人にも分かりやすいと感じました。

ヘッドセットについて
ヘッドセットの重量は363gでした。少し重めのヘッドセットです。

マイクを取り付けた時の重量は376gでした。

ケーブルを含めた重量は401gでした。

マイク、ケーブルは着脱可能です。

外側のカバーは取り外すことができます。AstroのA40などのようにカスタマイズできそうですが、現状では交換用のカバーは販売されていないようです。

イヤーパッドは着脱可能です。ドライバーは後頭部に向かって傾斜があります。

イヤーパッドの厚さは2cm以上あります。2.5mm程度のイヤーパッドが採用されているヘッドセットもありますが、2cm程度あれば十分だと思います。「Aedofitイヤークッション」によって外部ノイズの遮断・低音のレスポンスを改善されています。

イヤーパッドは、「ProSpecs Glasses Reliefシステム」が採用されています。メガネにかかる負担を取り除くような設計が施されています。イヤーパッドをはずすと、こめかみの部分にベルトがあります。

ベルトを調整し、最もきつくした状態です。

ベルトを締めることで、イヤーパッドが凹みます。メガネの「つる」が当たる部分が凹み、こめかみが痛くなりにくいように調整できます。

ドライバーはむき出しのように見えますが、薄い布とプラスチックのフレームで覆われています。Elite Atlasはイヤーパッドが沈みにくく、側圧は弱めです。ドライバーのフレームに耳が当たる心配はないと思います。

サイズは2か所で調整します。1つ目はイヤーカップ上部のスライダーです。左右それぞれ3段階で調整できます。


2つ目のサイズ調整はヘッドパッドの部分です。ワイヤーで調整されるため、最適なサイズに自動で調整されます。スライダーで「ざっくりとしたサイズ合わせ」をして、ワイヤーで「細かいサイズ調整」をします。

ヘッドパッドとフレームは分かれており、フレームは金属でできています。金属製のため耐久性が高いです。

イヤーカップは横方向に約90度回転します。首にヘッドセットを掛けても顎に当たりにくいです。

マイクは約15cmです。「TRUSPEAKテクノロジー」に対応しており、ノイズキャンセリングに対応しています。

マイクには風防が取り付けられています。

自由に折り曲げられるタイプで、約90度まで折り曲げられます。口元で固定できます。


ケーブルについて
ケーブルは2本付属しています。

3.5mm4極プラグの長さは1.32mです。一般的なゲーミングヘッドセットより短めのケーブルです。

ヘッドセット側に接続する端子にはヘッドホンのマークがついています。

ケーブルにはコントローラーが装備されています。音量の調整、ミュート切替ができます。

PCスプリッターのケーブルの長さは1.68mです。先端の約20cmはマイク端子・ヘッドホン端子に分岐しています。

3.5mm4極プラグのケーブルを差込口に接続して使用します。

スペック・素材について
スペックについて
発売日 | 2020/02/06 |
接続方法 | 有線 |
ヘッドフォン | |
ドライバー | 大型50mmナノクリアースピーカー |
タイプ | 密閉型 |
周波数応答 | 12Hz~20kHz |
音圧レベル | 90dBSPL @-20dBV Input |
インピーダンス | 32Ω |
マイク | |
集音パターン | 単一指向性 |
マイク感度 | -41dBV @94dBSPL |
マイク周波数特性 | 100Hz~10kHz |
素材について
イヤーパッド | PUレザー +布 |
ヘッドパッド | 布 |
フレーム | 金属 |
スライダー | ワイヤー |
イヤーカップ | プラスチック |
各素材の位置を画像にまとめました。

実際に使用した感想
着け心地について
Elite Atlasは363gの重量があり、重めのヘッドセットです。しかし、実際に着けてみると軽い着け心地だと感じました。使っていて重さを感じず、着け心地がとても良いと感じました。重量を測るまえに使用した時は、体感で300gくらいのヘッドセットと同じくらいの重さに感じました。ワイヤーでサイズ調整を行うため、頭にフィットします。
側圧は弱めです。耳の周りが痛くならず、長時間使用しても疲れにくいヘッドセットだと感じました。「ProSpecs Glasses Reliefシステム」が採用されているため、イヤーパッドを調整できます。しかし、私の場合は調整しない状態でもメガネをかけて使用しても快適だと感じました。
音楽を聴いた感想
PCに接続して音楽を聴きました。低音・高音が強く、中音が弱い「ドンシャリ系」のヘッドセットです。曲によって相性はあると思いますが、私が聴いた中では男性ボーカル、女性ボーカルのどちらも快適に聞こえました。曲の雰囲気を変えることがあまりないため、音楽の視聴にも使用できるヘッドセットです。
Astro MixAmpに接続した場合-PS4でAPEX Legendsをプレイ-
AstroのMixAmpに接続してPS4で使用しました。
ゲームをプレイした第1印象は「シャリシャリした音」という印象でした。開封した初日にプレイした際(約3~4時間)は、高音が刺さるような印象で、私が使用することが多い低音が強めのヘッドセット(Razer BlackShark V2など)と聞こえ方が違うと感じました。
2日目以降は「低音が強めの音」という印象でした(イコライザの設定は初日と同じ)。約1週間使用していますが、初日のような「シャリシャリとした音」という印象を持つことはありませんでした。
おそらく、「低音も高音もはっきり聞こえる」タイプのヘッドセットに慣れていなかったため、高音が気になったのではないか(印象に強く残った)と推測しています。低音が強めのヘッドセットに慣れている人は、初日に違和感を感じることがあるかもしれません。2日目以降は足音や銃声が聞き取りやすく、快適にバトロワをプレイできると感じました。ドンシャリ系のサウンドでメリハリがあると感じました。
デメリットはありますが、着け心地がよく快適にゲームをプレイできると感じました。興味があれば、チェックしてみてください。